
東急リバブル(株)は16日、フードデリバリー専門のクラウドキッチン事業「CITY KITCHEN(シティ キッチン)」を開始すると発表した。
既存ビルの一部フロアを一括で借り上げ、クラウドキッチンとして複数区画を貸し出すサブリース事業。第1号店として六本木店(東京都港区)を開設し、飲食事業者の出店募集を開始した。
クラウドキッチンは、飲食スペースを持たず、デリバリーに特化して料理を提供する事業形態。ホール業務のスタッフが不要で、シェフ一人から運用ができるため、コロナ禍によるデリバリーニーズの増加も背景に、飲食事業の新たなビジネスモデルとして注目を集めている。
実店舗ではないため、大通りから奥まった立地や駅から離れた場所、築年数の古い物件等でも開設が可能。同社は、空室の有効活用策として提案するなど、不動産コンサルティングにも生かしていく考え。
なお、六本木店は東京メトロ「六本木」駅・「六本木一丁目」駅徒歩5分に立地。調理設備や冷凍冷蔵庫などの厨房設備が設置されており、低コスト、低リスクでの開業が可能となる。募集店舗数は5店舗で、賃料は月額24万4,000円~25万9,000円(税別)。出店開始は3月下旬の予定。