不動産ニュース / IT・情報サービス

2021/2/17

住み替えを促進する新サービス/TERASS

 不動産メディア・住宅購入検討者とエージェントのマッチングプラントフォームを開発する不動産テック企業(株)TERASS(東京都港区、代表取締役CEO:江口亮介氏)はこのほど、新たな住宅の住み替えサービス「Home Trader(ホームトレーダー)」をリリースした。新居の購入や住宅ローン、リフォーム、売却などを一貫してワンストップでサポートし、家を「トレード」するような住み替えを提案するサービス。

 持ち家所有者が住まいを買い替える資金が十分にない場合、住宅ローンを継続しながら新規にローンを組む、いわゆる「ダブルローン」の負担が発生する。また持ち家の売却を先にする場合では、新居が決まるまで仮住まいを確保する必要があるため、金銭的・肉体的な負担が大きい。
 購入したい物件がすで決まっていて自宅の売却を急ぐ場合では、居住中に内見希望者を受け入れるストレスや、内見立ち会いのために時間的に拘束されるという不便も発生する。さらには、売り急ぐことにより期待していたより売却価格が低くなるケースもある。

 そこで、同社では、アルヒ(株)との業務連携により、住み替えに関連する資金計画・融資提供をワンストップで行なうサービス「ホームトレーダー」を開発。持ち家所有者がTERASSに住宅の査定を依頼すると、購入可能の目安の金額を提示。それを踏まえた家探しを行ない、購入・入居してから従前の住まいを売却する、という仕組み。転居後に従前の住宅をバリューアップすることで、高値での売却が期待できる。また、ユーザーが一定期間で売却できない場合には、当初に設定した買取保証価格での買い取りを求めることも可能。従前住居の住宅ローンの返済に関してはアルヒのつなぎ融資を活用でき、その金利等も含めた返済は、従前住宅売却後時に売却金額でまとめて行なうことができるため、二重の支払いという状況も回避できる。

 対象は、東京23区のマンション。

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つなぎ融資

住宅・宅地の取得資金や工事代金に充てるため、公的な融資が実行されたり、不動産の売却代金を得るまでの間、一時的に資金を借りることをいう。金融機関により融資条件はさまざまであるが、短期融資として取り扱われる。

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