不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2021/3/5

次期の戸建住宅事業も好調予測/積水ハウス

 積水ハウス(株)は5日、2021年度の経営計画説明会を開催した。

 第5次中期経営計画(21年1月期~23年1月期(20年2月1日~23年1月31日))の進捗状況を発表。21年度1月期(20年2月1日~21年1月31日)が連結売上高2兆4,469億円(修正計画比1.3%増)、営業利益1,865億円(同6.5%増)だった(3月4日付の決算のニュースも参照)。

 セグメント別では、請負の戸建住宅事業が売上高3,233億円(同6.0%増)、営業利益322億円(同28.8%増)。コロナ禍で、早期のオンライン営業の積極化、30分で空気入れ換えが可能な次世代室内環境システム「スマート イクス」の発売などの取り組みが奏功し、8月以降の受注回復もあり予想よりも上振れた。
 賃貸住宅事業も好立地における物件供給で高賃料・高稼働を実現し売上高3,587億円(同0.9%減)、営業利益470億円(同4.4%増)だった。また、シャーメゾンZEH契約戸数が2,976戸と、23年1月期に2,500戸の目標を前倒しで達成した。
 リフォーム事業が最もコロナの影響を受け、売上高1,410億円(同2.4%減)、営業利益204億円(同0.4%減)にとどまった。不動産フィー事業も賃貸仲介は好調だったものの売買仲介が伸び悩み、売上高5,576億円(同0.1%増)、営業利益438億円(同4.7%減)に。
 分譲住宅事業は売上高1,391億円(同9.5%増)、営業利益75億円(同7.1%増)、マンション事業が売上高770億円(同8.3%減)、営業利益88億円(同12.0%減)。土地の仕入れは中計目標の6,800億円のうち35.7%達成(2,425億円)している。

 次期は、主力の戸建住宅事業において価格帯別の3ブランド戦略を継続するほか、好調なライフスタイル提案や「スマート イクス」の提案などを強化。引き続き好調に推移するとみており、売上高3,440億円(当初予想比5.7%減)、営業利益370億円(同13.8%増)とした。全体では、売上高2兆5,520億円(同1.0%減)、営業利益2,000億円(同4.7%減)を見込む。

 最終年度である23年度1月期には当初予定通り売上高2兆7,000億円、営業利益2,200億円の達成を目指す。

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