不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2021/3/4

フィー事業がけん引し増収減益/積水ハ21年1月期

 積水ハウス(株)は4日、2021年1月期決算(連結)を発表した。

 当期(20年2月1日~21年1月31日)の連結売上高は2兆4,469億400万円(前期比1.3%増)、営業利益1,865億1,900万円(同9.1%減)、経常利益1,846億9,700万円(同13.7%減)、当期純利益1,235億4,200万円(同12.5%減)となった。

 戸建住宅事業は、ZEHの「グリーンファースト ゼロ」や自宅時間に増加に伴う新たなライフスタイル提案を盛り込んだ「ファミリー スイート おうちプレミアム」を発売。全商品で在宅ワーク等のアフターコロナに対応した提案を展開するなどした結果、売上高3,233億3,200万円(同17.3%減)、営業利益322億3,100万円(同29.8%減)となった。受注は、販促イベントの自粛等をはじめとする営業活動が影響を受け減少したものの、営業活動の制限が段階的に緩和されたことにより、期後半は増加が継続。受注高は3,223億2,800万円(同6.9%減)、受注残は1,832億9,800万円(同0.5%減)となった。

 賃貸住宅事業は、都市部中心のエリアマーケティングを徹底するとともに、長期安定経営につながるZEH化の推進等、3・4階建ての賃貸住宅を中心に受注拡大を図った。受注は回復基調にあるものの、ホテル等の非住宅の受注が減少したことで、売上高3,587億4,500万円(同0.4%減)、営業利益は470億5,200万円(同5.3%減)となった。受注高は3,549億2,900円(同9.5%減)、受注残は3,727億2,300万円(同1.0%減)。

 不動産フィー事業は、グループ一体となった事業推進を強化するため、積和不動産各社から積水ハウス不動産各社へ商号を変更。賃貸・仲介事業の強化を図る等した結果、売上高5,576億3,200万円(同4.3%増)、営業利益は438億6,900万円(同6.9%増)となった。

 国際事業は、各国の新型コロナウイルス感染症の拡大の状況が異なるため、各国の施策に応じた対応の中で事業を展開。米国、中国、オーストラリア等で順調に推移し、売上高3,706億8,600万円(同4.9%減)、営業利益397億800万円(同10.9%減)を計上した。

 次期は、売上高2兆5,520億円、営業利益2,000億円、経常利益2,000億円、当期純利益1,350億円を見込む。

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