不動産ニュース / 開発・分譲

2021/3/16

京都リサーチパーク地区に大規模オフィスビル/大阪ガス

「KRP10号館」外観

 大阪ガス都市開発(株)は15日、京都リサーチパーク(株)が運営する京都リサーチパーク地区(KRP地区)で開発を進めてきたオフィスビル「KRP10号館」を竣工したと発表した。京都市内での大型オフィスビルの供給は10年ぶり。

 1989年に開設したKRP地区は新事業・研究開発等のイノベーションに向けた挑戦を行なう場所としてオフィス棟が集積するエリア。KRP地区は貸床面積約9万3,000平方メートル、就業者数は6,400名を超える。JR嵯峨野線「丹波口」駅徒歩5分。建築面積4,624.04平方メートル、延床面積3万4,219.21平方メートル。鉄骨造地上7階地下1階建て。1~7階は事務所、1階は店舗、地下1階は駐車場となる。2月に満室状態で竣工している。

 外装は、隣接する9号館との連続性のある一体的な都市景観の形成を目指した。低層部にはKRP9号館から連続する開放的な2層吹き抜けの路地空間を設け、1階のフードエリアはにぎわいが表出するパブリックな空間に。内装は、京都のまち並みや町屋、茶室等の空間構成や美意識にならい、陰影や空間の奥行を生かすデザインとした。また、東西に通り抜けるエントランスホールを町屋の「通り庭」と見立て、中央エリアにトップライトから光の注ぐ庭を設けた。

 オフィスフロアは、奥行最大約19mの無柱空間とし、働き方に合わせた自由度の高いレイアウトを可能とした。天井高は約2,800mm。基準階は、専有面積約3,700平方メートルの整形空間。セキュリティゲートに加えて、有人受付を設置し、セキュリティの確保と来客時の柔軟な対応を実現している。

 1階のフードエリアはKRPが運営にかかわるフードサロン「GOCONC(ゴコンク)」と、(株)KRホールディングスが運営する「かごのや」が出店。建物南側にはフードトラックが複数台、出店する予定となっている。フードエリアのオープンは4月28日の予定。

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