不動産ニュース / 開発・分譲

2021/3/23

調布にCLT構造初採用の音楽ホール/住友林業

音楽ホール「桐朋学園宗次ホール」外観

 住友林業(株)は22日、前田建設工業(株)と共同企業体(JV)で参画した桐朋学園大学仙川キャンパス第二期工事となる音楽ホール「桐朋学園宗次ホール」(東京都調布市)の竣工を発表した。

 木造3階・一部鉄筋コンクリート造地下1階建て、建築面積1,340.02平方メートル、延床面積2,392.59平方メートル。

 基本設計・監修は隈研吾建築都市設計事務所。国土交通省「サステナブル建築物等先導モデル事業」に採択された。音楽ホールとして、CLT(直交集成板)を構造材に初めて採用。木質感あふれるホールに仕上げた。外観は、楽器の弦をイメージする木製ルーバーで囲むデザインを採用。フルオーケストラが演奏できる舞台と固定客席(215席)を持つホール棟、レッスン室などの教室棟を併設。
 木造では建築が難しい大スパンのホールを、CLT折板構造(床や壁等平面の構造を屏風上に折り曲げ平板の強度を増す構造)のCLT折板面をそのまま仕上げ面とする現しを採用し、構造・防火・音響効果を一体的な形状で実現した。

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CLT

木材板を積層接着した厚型のパネル。英語のCross Laminated Timberの略で、和訳は「直交集成板」である。 CLTは、板の層を繊維方向が直交するように交互に張り合わせたもので、高い寸法安定性、優れた断熱性があるほか、CLTを柱や梁とする構造は軽量で耐震強度を確保できるとされている。

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