不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2021/5/19

プリンスHと西武プロパティーズの機能・役割刷新/西武HD

 (株)西武ホールディングスはこのほど、2021年3月期決算(連結)を発表した。

 当期(20年4月1日~21年3月31日)は、営業収益3,370億6,100万円(前期比39.2%減)、営業損失515億8,700万円(前期:営業利益568億2,300万円)、経常損失587億8,500万円(同:経常利益487億7,000万円)、当期純損失723億100万円(同:当期純利益46億7,000万円)。

 不動産事業は、営業収益553億9,500万円(前期比8.4%減)、営業利益154億2,200万円(同11.6%減)。期中、所沢駅東口駅ビル計画「グランエミオ所沢」第II期を開業し、賃貸ユニットハウス事業を開始したものの、前期のマンション引き渡しの反動減や、商業施設の臨時休業、利用客の減少が影響した。

 ホテル・レジャー事業は、営業収益840億5,000万円(同63.0%減)、営業損失534億1,300万円(前期:営業利益85億3,300万円)。ホテル、ゴルフ場、レジャー施設等の臨時休業や、営業再開後の利用客の減少等による減収減益。

 次期は、営業収益4,560億円、営業利益90億円、経常利益0円、当期純損失50億円を見込む。

 なお、「西武グループ中期経営計画(21~23年度)」を策定。コロナ禍およびアフターコロナの事業環境に対応するため、「経営改革」「デジタル経営」「サステナビリティ」を骨子に取り組みを進める。

 より強固な体質を構築すべく、資産の「保有・運営」を一体とした経営構造から「アセットライト」をテーマにビジネスモデルの変革を進める。グループの保有資産の価値極大化およびホテル・レジャー事業と不動産事業の競争力向上を目的にグループ内組織再編を実施。(株)プリンスホテルと(株)西武プロパティーズの機能・役割を刷新し、プリンスホテルの資産(土地・建物等)および資産管理機能を西武プロパティーズに移管。資産・事業の売却・流動化を図り、西武プロパティーズはグループ資産の価値極大化を図る総合不動産事業者としての役割を担い、プリンスホテルはホテル等のオペレーションに専念する。

 最終年度である23年度の計画数値は、営業収益(売上高)5,380億円、営業利益660億円、経常利益570億円、当期純利益400億円。

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