（一社）不動産流通経営協会は27日、ホテルオークラ東京（東京都港区）で定時総会を開催した。
2020年度の事業報告等を行なったほか、改選期に当たり新理事・監事を選任。新理事の互選により、新理事長に伊藤公二氏（住友不動産販売（株）代表取締役社長）を選出した。
伊藤氏は理事長への選任を受け、「設立50周年を機に発表した『FRK提言2020』を着実に実行していく。お客さまからの信頼こそが不動産流通業界の安定的な発展の基礎となるいという原点を常に意識し、エビデンスに基づく政策提言など、行政と現場の役割をしっかり果たしていく。提言に掲げた『多様なニーズが充足される厚みのある市場』を目指した税制改正に加え、『安心・安全でお客さまに最大限ご満足いただける仲介サービス』を会員各社が提供できる制度改善や人材育成の支援を行なっていく」と抱負を述べた。
このほか、新任の副理事長として太田陽一氏（東急リバブル（株）代表取締役社長）、遠藤 靖氏（三井不動産リアルティ（株）代表取締役社長）が選出された。
21年度については、調査研究事業として、政策提言の裏付けとなる調査を実施していくほか、ITを活用した重要事項説明等への対応や、建物状況調査等の実施状況把握、マンション管理情報の開示に向けた取り組み等にも取り組んでいく。また、不動産取引デジタル化に対応するため標準書式についても電磁的方法による書面交付や電子署名等への対応を検討する。
