不動産ニュース / 開発・分譲

2021/6/17

テキサス州ダラスで賃貸住宅・オフィス・店舗の複合開発/三井不

「メープルテラス」外観完成イメージ

 三井不動産(株)は17日、米国テキサス州における同社初の事業となる複合開発事業「メープルテラス」(テキサス州ダラス市)への着工を発表した。

 賃貸住宅・オフィス・商業店舗が一体となった複合開発で、米国子会社「Mitsui Fudosan America, Inc.(三井不動産アメリカ、代表者:John Westerfield氏)」を通じて、テキサス州ヒューストン市を拠点とする大手総合デベロッパーHines(ハインズ)社と共同で開発する。

 開発地は、全米の中でも有数の国際空港であるダラス・フォートワース国際空港から車で約20分と利便性の高い立地で、賃貸住宅やオフィス立地として人気が高く、多くの飲食や商業集積のあるアップタウンエリアに位置する。敷地面積約1万3,600平方メートル、延床面積約10万1,000平方メートル。

 賃貸住宅棟(総戸数345戸)は鉄骨鉄筋コンクリート造地上21階地下3階建て、賃貸面積約3万8,900平方メートル。フィットネスジムやプール、ドッグパークやルーフトップラウンジなどの付帯設備を備える予定。ダラス市内に勤務する若年単身や共働き世帯、ミドル・シニア世代をターゲットに、幅広い住戸プランを提供する。

 オフィス棟は、特徴的な外観から地元で有名な歴史的建造物(1925年竣工)である賃貸住宅のファサードおよび構造の一部を残し、用途転換を伴うコンバージョンを行ない増築する。鉄筋コンクリート造鉄骨造地上9階地下3階建て、賃貸面積約1万3,200平方メートル。建物内は最新の設備を備え、洗練されたデザインや吹き抜け構造を取り入れた開放感のある設計を採用した。

 商業店舗は鉄骨造地上1階建て、賃貸面積約1,100平方メートル。シカゴ市を本拠地とする高級ステーキハウスのテキサス州初店舖が入居する予定。

 環境負荷削減にも取り組んでおり、オフィス棟・賃貸住宅棟ではLEED Silver認証を、オフィス棟ではWELL認証も取得する。竣工は2023年の予定。

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「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。