不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2021/6/28

分譲住宅契約数、過去最高に/ポラス21年3月期

 ポラス(株)は28日、2021年3月期決算(連結)の決算説明会を開催した。

 当期(20年3月21日~21年3月20日)は、売上高2,329億4,200万円(前期比3.2%増)、営業利益163億8,300万円(同18.9%増)、経常利益176億8,500万円(同14.8%増)、当期純利益50億2,400万円(同14.8%増)。

 戸建分譲住宅事業は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う生活環境の変化に対応すべく、インサイドセールスやMAツールを活用した新しい販売手法、商品開発、従業員の働き方等を模索。新しい生活様式に対応した郊外居住需要を取り込んだ「ハナミズキ春日部・藤塚」(埼玉県春日部市)の藤塚27期の販売をはじめ、リモートワーク対応のプランや外食の減少を見据えたホームフリーザーの標準化などを企画。契約棟数は3,212棟(同27.7%増)と過去最高を記録した。マンション分譲事業は、契約戸数415戸(同5.6%増)だった。

 戸建注文住宅事業は、年度当初はコロナ禍により一時的に受注が落ち込んだが、ウェブ反響からの来場予約獲得を中心に顧客対応を見直し、反響受注が大きく伸長。21年1月にさいたま市の東浦和エリアに3ヵ所目の同社単独展示場「体感すまいパーク」をオープンしたことも奏功し、契約棟数は603棟(同7.9%増)となった。

 次期は、売上高2,400億円、経常利益180億円を見込む。分譲住宅事業では、今夏に埼玉県富士見市や千葉県船橋市等の物件の販売を開始する。引き続き積極的に用地を取得し安心・安全に配慮したまちづくりを進めるが、在庫数が少ない状況を踏まえ、契約棟数3,120棟を見込む。注文住宅事業は、22年1月(予定)に越谷で「体感すまいパーク」をオープンし、空間・デザイン提案をさらに強化する方針。

 会見で同社代表取締役の中内 晃次郎氏は、「これまで当社が提案してきた独自のまちづくり、暮らし方提案が、ステイホームなどの新しい生活様式の中で再評価され、分譲住宅の契約数が初めて3,000棟を突破した。今後も、高い品質の確保を第一にコツコツと実績を伸ばしていきたい」などとコメントした。

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