不動産ニュース / 開発・分譲

2021/8/5

プロロジス、海老名のBTS型冷蔵倉庫が竣工

「プロロジスパーク海老名2」外観

 プロロジスは5日、BTS型(特定企業専用)物流施設「プロロジスパーク海老名2」(神奈川県海老名市)が竣工したと発表した。食品宅配サービスを展開するオイシックス・ラ・大地(株)に賃貸され、同社の宅配サービスブランド「Oisix」専用の出荷拠点となる。

 同施設は、圏央道「圏央厚木IC」1.9kmに立地。敷地面積約1万7,000平方メートル、鉄筋コンクリート造地上4階建て、延床面積約3万8,000平方メートル。ドライ倉庫をベースに冷蔵設備を導入するのではなく、施設全体を当初から冷蔵倉庫として開発することで、コスト増、工期長期化といった入居企業の負担を軽減するという同社初の試み。また、同社が開発した冷蔵倉庫でも過去最大規模となる。

 全館10度帯の冷蔵倉庫として開発。1階の一部にはマイナス20度の冷凍設備を備える。約110台分の自動車用駐車場を整備し、周辺地域からの通勤に対応。住宅が立地する敷地東側には防音壁を設置した。BCP(事業継続計画)支援の一環として、緊急地震速報や衛星電話、停電時にも簡易発電機の接続により開閉可能な電動シャッターを導入。緊急時の荷物搬出口として3・4階にマシンハッチを設置した。近年増加傾向の水害への対策として、キュービクルの設置高さを約2m嵩上げしている。

 環境負荷軽減への取り組みとして屋根に約700kWの太陽光発電を導入。倉庫部分には、通常のLED比で電気使用量が半減できる高天井用センサー付きLED照明を設置した。気温・湿度・雨量・風速・地震などの環境データや、電気・水の使用量をリアルタイムで取得・分析可能な「プロロジススマートボックス」も導入。省エネルギーに寄与し効率的な倉庫運営をサポートする。

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