不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2021/8/20

収益不動産販売が堅調/ADW21年12月期2Q

 (株)ADワークスグループは20日、2021年12月期第2四半期決算(連結)の説明会をオンライン形式で開催した。

 当期(21年1月1日~6月30日)は、売上高136億7,800万円(前年同期比23.6%増)、営業利益6億2,400万円(同154.7%増)、経常利益4億8,900万円(同458.9%増)、当期純利益3億4,600万円(同922.3%増)。増収増益となった。なお、20年12月期は20年4月1日〜2020年12月31日を対象期間とする9ヵ月間の変則決算としている。

 主力の収益不動産販売事業が堅調に推移。不動産小口化商品「ARISTO」の運用総額が50億円を突破し、販売提携契約金融機関も20行に達した。「首都圏のみならず、全国の金融機関との提携が実現し、今後の大きな戦略ルートになる」(同社代表取締役社長CEO・田中秀夫氏)とした。米国においては5物件を完売。現地開発事業やクラウドファンディングも開始し、順調に推移している。

 また、REIT事業では、22年中に400億円規模の私募REIT組成を推進中。クラウドファンディング事業については、他社プラットフォームを通じ3億5,000万円を調達した。“脱”不動産事業収益を生むCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)事業では、「スマートホームソリューション、不動産AI査定、人材ビジネスなど多岐にわたる企業が候補先に挙がっている」(同氏)とした。

 下期以降の取り組みについて、田中氏は「仕入れの徹底強化による収益不動産残高の拡充に注力する。残高500億円の拡充を目指し、首都圏を中心に地方中核都市でも仕入れを強化したい」と話した。

 通期は、売上高230億円、経常利益6億円、当期純利益3億8,000万円を見込む。

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不動産小口化商品

不動産の所有権を多数の持分権に分割(小口化)した金融商品をいう。不動産の流動化手法の一つとして活用されている。

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