不動産ニュース / 開発・分譲

2021/9/2

タカラL、保土ヶ谷の1棟リノベマンション好調

「ル・アール横浜保土ケ谷」外観。最近では珍しい雁行設計でプライバシー性が高く、大規模修繕も10年前に実施済み

 (株)タカラレーベンが6月中旬に販売を開始した1棟リノベーションマンションの第11弾「ル・アール横浜保土ケ谷」(横浜市保土ケ谷区、総戸数20戸)が、約2ヵ月で8戸に申し込みが入るなど、好調な売れ行きを見せている。

 同物件は、JR横須賀線「保土ケ谷」駅、京急本線「井土ヶ谷」駅からそれぞれ徒歩11分に立地。敷地面積約1,470平方メートル。現地は、企業の社宅等も多いヒルトップの住宅地。近くに首都高速横羽線が走っているものの、掘割式で遮音壁も高いため、騒音はほとんどない。1994年竣工の建物は、大林組施工、鉄筋コンクリート造地上4階建て。東南向き1フロア5戸の雁行設計。もとは製薬会社が社宅として使っていたもので、同社は2019年に取得。21年1月からリノベーション工事を開始していた。引き渡しは22年1月予定。

 旧物件は11年に大規模修繕工事を実施。同時に居室内も水回りの刷新や樹脂インナーサッシの施工などの改修なども行なわれていた。また、床暖房(1階のみ)、ミストサウナなど新築分譲マンションと遜色ない設備仕様だったため、スケルトンリフォームは行なわず、リーズナブルな価格で販売することにした。1棟リノベマンションをスケルトンリフォームせず販売するのは初の試み。

 躯体については、エレベーターの交換、外廊下のシート張り替え、玄関ドアの入れ替えを実施。住戸は2タイプ、3LDK、専有面積84、85平方メートル。クロス張替え、シートフローリング施工、トイレ交換のみ実施し、他の設備機器や建具等は従前のものを使用。間取りの変更も行なっていない。設備仕様の交換やグレードアップ等は商談時に受付け、3・4階住戸はフローリングやクッションフロアのカラーリングも選択できる。

 販売価格は、3,499万~4,500万円、坪単価163万円。販売開始からの反響数は100組超、現地モデルルームへの来場者数も100組超。地元保土ヶ谷区、南区を中心に東海道線・横須賀線・京急沿線のファミリー層、プレファミリー層から幅広く反響を得ている。新築物件よりリーズナブルに80平方メートル台の広さの住戸が入手できる点が評価されている。駅からの距離や坂の頂上という立地についても、周辺環境の良さ、在宅勤務の増加などで検討者の抵抗はないという。

モデルルームはオプションを数多く設定。基本改修では満足しない購入者の追加工事の参考にしてもらっている

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