不動産ニュース / ハウジング

2021/10/14

エネルギー自給自足型住宅の新モデルを発売/積水化学

 積水化学工業(株)住宅カンパニーは、エネルギー自給自足型住宅新商品「新スマートパワーステーションFR GREENMODEL」を、23日より全国(北海道、沖縄等を除く)で発売。14日にオンラインプレス説明会を開催した。

 同商品は、昨年10月に販売した「スマートパワーステーションFR GREENMODEL」の環境貢献とレジリエンスに加え、経済性を両立することで、“できるだけ電気を買わない、先進の暮らし”を実現する最新モデル。セキスイハイム誕生50周年記念商品シリーズの第5弾となる。

 エネルギー自給自足型の暮らしの実現のため、太陽光発電(PV)の余剰電力を蓄電池に充電して自宅で使うエネルギーとする「グリーンモード」に特化した新大容量蓄電池「e-PocketGREEN」を開発。同社製のフィルム型蓄電池セルを採用してコンパクトかつ大容量(12kWh)とした他、パワーコンディショナー1台当たりのPV容量を従来の1.4倍に拡大し、さらにPV・蓄電池・電気自動車に接続が可能なトライブリッド仕様とした。

 また、深夜電力ではなく、PVの余剰電力を積極的に活用する「新型エコキュート」を採用。同社独自のHEMS「スマートハイムナビ」が気象予報から翌日の発電量を予測し、天気が良く、十分発電すると判断した場合は昼間に余剰電力でお湯を沸かす仕様とした。これにより、1日の湯沸かしに使用する電力の最大80%を余剰電力で賄うことが可能となる。

 これらの新しい機能により、年間約260日分相当の電力を太陽光でカバーすることが可能に。エネルギー自給自足率は約73%(昨年モデル:約66%)に向上し、PVの売電をCO2排出の削減に換算すると、マイナス約1,060kg‐CO2/年と、環境への貢献度を高めた。

 また、これまでのPV余剰電力を優先的に売電する暮らしと比べ、イニシャル+ランニングで年間1~3万円の経済性を確保。暖房費が増加しがちな寒冷地等でも家計にやさしい暮らしが実現できるようになった。

 さらに「e-PocketGREEN」に貯めた電力は、停電時にも室内のコンセントから最大3,500Wまで同時に使用できるため、災害時でもより日常に近い暮らしができるようになる。

 販売目標は年間1,600棟を計画。販売価格は延床面積123.0平方メートルのモデルプランの場合、3.3平方メートル当たり95万円台~(税別)。

 同社住宅事業統括部住宅商品企画部長の三宅竜雄氏は「今後は新グリーンモデルを中心に販売することで、新しい暮らしのスタイルを提案していく」と話した。

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