不動産ニュース / ハウジング

2021/10/27

「エアロテック」の省エネ性能を向上/地所H

 三菱地所ホーム(株)は26日、省エネルギー性能をさらに向上させた全館空調システム「エアロテック」の販売を開始した。床置き型としては業界ナンバーワンの省エネ性能を実現している。

 「R32冷媒」を新たに採用することで地球環境への負荷を低減、また機器のバージョンアップによりCOP(JIS規格で定めた機器のエネルギー消費効率の値)を従来の4.15から4.43に向上した。「R32冷媒」はオゾン層破壊のリスクがない冷媒。従来主流であった「R410A冷媒」と比べると、地球温暖化係数(対象のガスがCO2の何倍の温室効果があるかを表す係数。例えば、係数が2.0であればCO2の2倍の温室効果があるという事を示す)が約3分の1と低く、冷暖房の効率も高いことから近年注目を集めている。新しい「エアロテック」を搭載した住宅では、個別冷暖房使用の一般住宅と比べてCO2排出量を年間約50%、冷暖房費を年間で約4万7,000円削減できる。

 既存のエアロテックとは100万円程度で交換が可能。新築については、2022年5月以降納品の物件より順次対応していく。

 26日の会見で、同社代表取締役社長の加藤博文氏は「コロナ禍でエアロテックの引き合いが強く、その影響で上期の注文住宅の受注は好調だった。今後もエアロテックの製品性能を高め、魅力ある住宅商品を提供していく」と述べた。

「今後もエアロテックをブラッシュアップし商品力を高めていく」と話す加藤社長

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全館空調

居室だけでなく廊下など建物の全てのスペースを対象とした空調のこと。全館空調は、部屋ごとに空調機器を設置せず、一つの設備で処理した空気を配管によって建物全体に循環させる方法で運用される。通常、24時間運転とされ、稼働コストが嵩むほか、原則として新築時に設置しなければならない。

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