不動産ニュース / 開発・分譲

2021/10/27

都市公園リノベーション協定制度で駅前に公園

「こすぎコアパーク」南側風景。国内初となる「都市公園リノベーション協定制度」に基づき、既存の公園をリニューアル。通常は営業が認められない飲食店が2店出店する
駅通路との間を遮っていたフェンスと生垣を撤去し、自由通路と公園とを一体化。これまでなかったベンチも設けた

 東急(株)は26日、川崎市と共同で改修を進めてきた都市公園「こすぎコアパーク」(川崎市中原区)をオープンした。

 同公園は、東急東横線・目黒線「武蔵小杉」駅に隣接する、広さ約1,100平方メートル、川崎市所有の都市公園。駅周辺の再開発エリアと従前の商業エリアに囲まれた三角状のスペースで、主として地域のイベント会場として使われてきた。しかし、駅に隣接する立地にも関わらず、高架下のフェンスと公園の生垣により駅通路と分断されていたことに加え、ベンチ類も置かれておらず、人々が集まる公園としての機能が乏しかった。

 そこで、川崎市は駅との一体性を生かし回遊性と利便性を向上させ、賑わい・憩いの場とすべく、2018年から改修の検討を開始。20年8月に東急と公園整備協定を締結。21年3月、都市再生特別措置法による「まちなかウォーカブル区域」の特例制度「都市公園リノベーション協定制度」に基づき、東急との間で20年間の設置管理協定を締結。同社が公園・駅高架下の整備、日常管理、店舗の新築・転貸、日常管理(美化)を行なう。

 同制度はパークPFI同様、公共公園整備と飲食店等の収益施設を民間資金で一体整備するが、事業者は公募ではなく、計画段階で事業者を特定する。また、既存の施設の改修・増設のみが対象となる。同制度を活用した公園整備は国内初の事例となる。

 改修により、駅との間にあるフェンスと生垣を撤去し、駅の自由通路と公園をシームレスにつなぐことで回遊性を向上。形や大きさの異なるベンチを公園各所に設置、新たに植栽と生垣を整備した。また、北側にテイクアウト可能な焼き鳥店、南側にカフェダイニングを設置し、公園内で食事も楽しめるようにした(両施設は28日開業)。

 同日開催のマスコミ向け見学会で説明にあたった同社都市開発事業部開発第一グループの椎名僚平氏は「これまでこの場所は、公園というよりイベント会場と見られていた。駅の自由通路と公園を仕切っていたフェンスをなくし回遊性を高め、飲食店も設けることで、地域住民や駅利用者が滞在でき、日常的な活動で活用できる公園としていきたい」などと抱負を語った。今後はイベント等も開催していく方針。

従前の公園。駅との間は生垣とフェンスで遮られ、人々が憩えるベンチもなかった

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