不動産ニュース / 開発・分譲

2021/10/27

福島でCCRCの大規模複合開発/パナソニックH

 パナソニック ホームズ(株)は25日、福島県伊達市と進める大規模複合開発「Up DATE City(アップデートシティ)ふくしま」の概要を発表した。

 「県北都市計画事業伊達市高子駅北地区土地区画整理事業」(業務代行方式土地区画整理事業(組合施行))として、2017年12月に「伊達市高子駅北地区土地区画整理組合」が設立。業務代行者に同社、(株)竹中土木、東日本総合計画(株)が選ばれ、事業を進めてきた。事業認可を受けたのは18年7月。パナソニック ホームズは保留地(住宅・ 商業・施設用地)を引き受ける。総事業費は約27億2,800万円。

 開発地は、17代当主・独眼竜政宗で知られる伊達氏が最初に居住したとされる高子岡館跡の隣接地で、阿武隈急行線「高子」駅前に位置する。「福島」駅からは車で約25分、21年4月に全線開通した相馬福島道路「伊達中央IC」より車で約2分、24年冬に開業予定の東北地方最大級の大型ショッピングモール「(仮称)イオンモール北福島」より約4kmと利便性の高い立地。

 総開発面積は約14.1ha。商業施設、複合施設、戸建住宅(217区画)のほか、子供から高齢者まで全世代を対象とする「伊達市版生涯活躍のまち構想」に基づく、CCRC施設や認定こども園の整備も行なう。同社は、宅地販売のほか、施設・商業用地事業者として開発を行なっていく。217区画の宅地造成は完了しており、10月より宅地販売を開始。価格は800万~1,200万円台。27年3月に全戸・ 全宅地の販売の完了を目指す。

 7日には、同社を代表幹事、伊達市を代表会員とした「Up DATE City協議会」を発足。阿武隈急行(株)や西松建設(株)をはじめ、交通、医療、金融機関など、同社と伊達市を含め35のさまざまな企業や団体が参画する。CCRC施設を中心にエリア・タウンマネジメント、タウンサービスを通して、まちの価値を高めるとともに地域が抱える課題解決を目指す。「ウェルネス」「モビリティ」「エネルギー」「エコロジー」「セーフティー」「コンシェルジュ」「コミュニティ」をテーマに、買い物・生活支援やサイクルシェア、屋根貸し太陽光発電、未病対策プログラムといった、さまざまなサービスやシステムについて検討する。

 まちびらきは23年4月を予定。

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CCRC

退職後の自立可能な高齢者が、必要に応じて介護・医療などのケアサービスを受けながら持続的に共同で生活する仕組みをいう。アメリカで始まったもので、英語のContinuing Care Retirement Community(コンティニューイング ケア リタイアメント コミュニティ)の略語である。

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有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。