
(株)サンフロンティア不動産は9日、(株)センシンロボティクスと共同で、ドローンによる壁面点検を効率化するソフトウェア開発に着手したと発表した。
両社は「生産性の向上・働き方改革を目指した、攻めのデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する資本業務提携」を行なっており、今回の取り組みが業務提携後初の共同プロジェクト。
ドローンによる壁面点検は、従来の調査方法と比べ安価であり、施設利用者の負担を軽減できるというメリットがある一方で、点検後に撮影した膨大な画像データから撮影部位の特定、異常箇所の判定を行なう必要があり、報告書の制作には膨大な時間がかかる等のデメリットもある。そこで、異常箇所のディープランニングを行ない、壁面異常箇所の自動判別できるAIの生成と調査報告書自動化ソフトの開発を進める。将来的にはクラックの幅についても検知できるレベルとする計画。建物調査報告書の作成フェーズでは、AIによる自動判別で作業項目の削減と物件フォルダの管理、クラウド上での図面保管等を一気通貫で行なえるソフトウェアを開発し、作業項目の60%削減を目指す。
同ソフトウェアは2022年4月以降、外部への販売も検討している。