不動産ニュース / 開発・分譲

2021/12/10

川越駅前でエリア最高層、最高価格のタワマン

「ザ・パークハウス 川越タワー」外観完成模型

 三菱地所レジデンス(株)は10日、大栄不動産(株)(東京都中央区、代表取締役社長:石村 等氏)と共同で開発する「ザ・パークハウス 川越タワー」(埼玉県川越市、総戸数173戸(募集対象外住戸4戸含む))のモデルルームを報道陣に公開した。

 東武東上線・JR川越線「川越」駅徒歩1分、同駅西口の埼玉りそな銀行跡地に立地。敷地面積2,609.03平方メートル、鉄筋コンクリート造・鉄骨造地上25階地下1階建ての川越市内最高層のタワーマンションとなる。1・2階には商業施設(大栄不動産)を計画しており、駅側に配置することで、駅から続くにぎわいも創出する。事業比率は各社50%。

 外観は、黒漆喰の土蔵が連なる小江戸・川越のまち並みをイメージして、基壇部を黒漆喰を思わせる黒壁に。縦縞が特長の伝統織物「川越唐桟(とうざん)」を模したストライプの意匠も採用した。4~25階が住宅となり、住戸間取りは1LDK~4LDK(専有面積44.36~117.16平方メートル)。17タイプのプランバリエーションを用意し、最上階には100平方メートル超のプレミアム住戸も5戸設けた(うち、4戸は募集対象外住戸)。共用部は、屋上スカイデッキ、4階「オーナーズラウンジ」ほか、地下1階に、シアターやパーティ、シミュレーションゴルフが楽しめる「クラブラウンジ」を用意した。

 地域との共生・発展を目指し、地産地消の推進、エコ、防災などサステナブルな取り組みにも力を入れる。地域産の間伐材を活用した家具をモデルルームや商談デスク、マンションの共用部に使用するほか、モデルルームの畳数表示や小物としても活用。家具については、契約者が購入できる仕組みも検討していく。また、地元農業協同組合や、川越に本社を置く「食品スーパーマーケット ヤオコー」のネットスーパーで購入した食品を受け取ることができる食配ステーションも設置する。

 環境配慮の取り組みとして、ペットボトル圧縮回収機(トムラジャパン(株))を導入し、リサイクルを推進するほか、駐車場には、太陽光パネルを用いた電気自動車充電ポートも導入。防災の取り組みでは、共用部に設置される防災備蓄倉庫に加えて、各住戸ごとの鍵付きロッカー型の防災倉庫も設置。さらに、敷地外に面する場所に災害時に地域に向けて情報を発信し、飲み物を無料供給するコカ・コーラ(株)のスマートベンダーも設置する。

 9月7日に公式ホームページを開設。現在までのエントリー数が1,200件超と想定以上の反響を得ている。地元川越が4割、近隣エリアが1割、東武東上線沿線エリア・さいたま市・埼玉県外が2割、豊島区板橋区を中心とする東京エリアが3割。年齢層は幅広く、30・40・50・60歳代がそれぞれ2割ずつ。会社員を中心に、地元企業の経営者や役員、医師なども全体の約2割を占める。駅至近、エリア最高層の25階建て、利便性の高さなどが評価されている。
 モデルルームオープンは2022年1月8日で、21年12月11日より事前案内会を開始。販売開始は22年2月中旬の予定。販売予定価格は、17階の2LDK(59平方メートル)で6,000万円台、3LDK(70平方メートル)で7,000万円台、3LDK(90平方メートル)で1億1,000万円から。平均坪単価300万円超となり、川越エリアで過去最高価格となる見込み。

 竣工は23年10月下旬、入居は同年12月上旬の予定。

モデルルーム(2LDK、90平方メートル)のLDK(約25.5畳)
モデルルームや共用部で地域産の間伐材を活用

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