不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2022/1/12

減収増益/トーセイ21年11月期

 トーセイ(株)は12日、2021年11月期決算(連結)を発表。同日、決算説明会を開いた。

 当期(20年12月1日~21年11月30日)は、売上高617億2,600万円(前期比3.5%減)、営業利益109億6,500万円(同70.6%増)、税引前利益103億200万円(同74.6%増)、当期利益67億2,300万円(同86.6%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益67億2,100万円(同86.6%増)と減収増益に。

 セグメント別では、不動産流動化事業でバリューアップ物件46棟、Restyling事業で4戸を販売したほか、当期より連結に含めた(株)アイ・カンパニーとその子会社4社が販売した既存区分マンション19戸を販売し、売上高335億8,700万円(同7.8%増)、セグメント利益72億300万円(同28.7%増)。不動産開発事業では、新設物流施設「T’s Logi蓮田」(埼玉県蓮田市)や、新設商業施設「THEパームス相模原パークブライティア(店舗部分)」(神奈川県相模原市)と、戸建住宅84戸を販売し、売上高119億6,200万円(同26.0%減)、セグメント利益10億6,000万円(前年同期:セグメント損失37億4,300万円)を計上した。不動産賃貸事業では、保有する賃貸用棚卸資産24棟を売却し、新たに40棟を取得。売上高54億6,600万円(前年比5.9%減)、セグメント利益27億円(同16.4%増)とした。

 不動産ファンド・コンサルティング事業は、売上高49億3,400万円(同13.1%減)、セグメント利益31億3,700万円(同25.2%減)。不動産管理事業が52億1,900万円(同11.3%増)、セグメント利益6億7,200万円(同0.8%増)。ホテル事業は期中2施設を開業したものの、新型コロナウイルス感染症拡大により一部のホテルを休館したことなどが響き売上高5億5,500万円(同27.1%増)、セグメント損失8億3,800万円(前期:セグメント損失6億7,300万円)となった。

 同社代表取締役の山口 誠一郎氏はホテル事業について、「今期35~40%ほどだった稼働率を次期は60%ほどと見込んでいる。23年11月期には75%ほどにまで上げて黒字化を達成させる計画」と述べた。

 次期は、売上高800億円、営業利益127億6,200万円、税引前利益120億円、、親会社の所有者に帰属する当期利益79億5,400万円を見込む。

 なお、23年11月期を最終年度とする中期経営計画「~Infinite Potential 2023~」について、コロナ禍の影響が不透明であることから計画詳細を非公表としていたが、数値目標を開示。23年11月期の売上高1,000億円(21年11月気期初計画695億3,500万円)、整税引前利益140億円(同80億100万円)、ROE12%以上(同8.5%)などを目標として掲げた。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。