不動産ニュース / 開発・分譲

2022/1/17

1低層の立地等に高い評価/コスモスI「尾山台」

「イニシアフォーラム尾山台」外観。敷地南側から建物をセットバックし、駐車場により大きな開口を設け、敷地内に風と光を導く

 (株)コスモスイニシアが2021年12月17日より販売を開始した分譲戸建住宅「イニシアフォーラム尾山台」(東京都世田谷区、総区画数18区画)の販売が好調だ。第1種低層住居専用地域かつ風致地区という立地、パッシブデザインの考えを採り入れたランドプラン、建物仕様などが高い評価を受け、1期5戸は最高5倍の倍率で完売した。

 同物件は、東急大井町線「九品仏」駅より徒歩11分、「尾山台」駅より徒歩13分に立地。両駅から緩やかな坂道を上がった国分寺崖線上の高台に位置する多摩川風致地区(第1種低層住居専用地域)。建設地は、地域では有名な900坪弱の邸宅跡。多摩川も近く高台で通風・採光も良好なため、風や光を敷地内、住戸内に効率的に取り込む「パッシブデザイン」を採用。開発道路や外構・植栽を適正に配置することで、街区内に風を流し、玄関・窓から住戸内に導く工夫を施した。

 敷地面積は約119~202平方メートル。建物は木造(枠組壁・在来)2階建て、3LDK+S~5LDK。延床面積約94~119平方メートル。玄関扉に導風窓を付け天窓から風を抜くなど、窓の位置や形状、開きの方向等を最適化しているのが特長。最も採光・通風条件のいい2階にリビングを配置するが、低層住宅地のメリットをいかし、一部住戸はスタンダードな1階リビングも用意した。また、コロナ禍による部屋数ニーズの高まりに対応し、間仕切り壁の施工で容易に部屋を増やせる「シェアウォール」を無償で用意する。

 1期の販売価格は1億2,480万~1億6,980万円。2021年9月中旬にホームページを開設。1期分の建物は10月中旬に竣工。11月13日の現地案内開始からの来場者は80組。閑静な第1種低層住居専用地域というロケーション、パッシブデザイン、4畳大の玄関ホールや天井高4,000mmのリビングなどの建物仕様が評価された。来場者は世田谷区・大田区在住のファミリー、シニアが中心。湾岸マンションからの住み替えも見られた。

 1期が好反響だったことから、1期で抽選漏れとなったユーザー中心に、2月中旬にも2期販売を行なう。2期住戸の竣工は今年夏の予定。鉄筋コンクリート造のガレージ付き住戸やスマートロックの採用など、新たなプランも採用していく。

採光・通風の最も良好な2階にリビングを配置。最大天井高は4,000mm。明かり取りのFIX窓も随所に設けた
4畳大の玄関ホールを設けた住戸も設定

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