（株）LIFULLは3日、首都圏版「2022年 LIFULL HOME’S 住みたい街ランキング」を発表。21年1月1日～12月31日の期間、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の「LIFULL HOME’S」ユーザーを対象に調査を実施した。
「借りて住みたい街（駅）」では、小田急小田原線「本厚木」が2年連続のトップに。JR京浜東北・根岸線ほか「大宮」（2位）、JR常磐線ほか「柏」（3位）、JR中央線ほか「八王子」（4位）など、準近郊・郊外でも都心方面に乗り換えなしでアクセスできる路線があり、駅周辺に繁華性のある広いまちが共通して上位にランクインした。一方、JR山手線ほか「池袋」（21年5位→22年12位）、JR中央線ほか「高円寺」（同11位→同18位）など、生活と交通の利便性が高く、これまで人気のあった都心・近郊のまちは低迷している。
LIFULL HOME’S総研副所長・チーフアナリストの中山 登志朗氏は、「長期化するコロナ禍の影響により、利便性最優先の生活スタイルを見直し、生活のゆとりや地域コミュニティの関わりなどに関心を寄せるようになった。賃貸ユーザーの郊外志向は一過性ではなくなるといえる」と分析した。
「買って住みたい街（駅）」については、都営大江戸線「勝どき」が3年連続でトップ。2年連続で2位の東京メトロ南北線ほか「白金高輪」、都営大江戸線「牛込柳町」（同19位→同11位）など、話題性の高い分譲物件が供給されたまちはランクを維持・上昇させた。
「コロナ後をある程度イメージし、利便性・資産性の高い都心周辺エリアに買っておきたいという要望と、コロナ禍だからこそ比較的移動が少なくて済む“職住近接”を実現したいという2つのニーズがある」（同氏）と分析している。
