不動産ニュース / 開発・分譲

2022/3/9

羽村市の物件を再開発/IIF

建て替え後のイメージ

 産業ファンド投資法人(IIF)は9日、保有資産である物流施設「IIF羽村ロジスティクスセンター」(東京都羽村市)の再開発を発表した。

 国道16号から約2km、圏央道「日の出」ICから約5kmに位置。敷地面積約6,932平方メートル。現在の建物は、1991年築。鉄骨造り陸屋根亜鉛メッキ合板葺地上2階建て、延床面積約3,892平方メートル。2016年に取得した。

 現賃借人である企業から中途解約の申し出を受けたことから、退去後の運用について検討。後継テナントの誘致に当たっては電気設備を中心とした改修工事が必要となる可能性があること、指定容積率に対する未消化割合が大きいことなどから、慎重に検討を進めていた。同社の既存テナントの東京西部エリアにおける物流拠点新設ニーズが確認できたことから、そのテナントと期間10年間の定期建物賃貸借予約契約を締結した上で、IIFによるオンブックでの再開発を実行。延床面積を拡張し新たに物流施設を開発することが最良策であると判断した。

 新設する建物は、鉄骨造地上4階建て。延床面積約1万3,823平方メートルで、従前建物の約3.5倍となる。賃貸面積は、約1万2,949平方メートル。1平方メートル当たりの床荷重は1.5t、有効天井高は5.6m、柱スパンは11.0m×10.9m。

 建て替えにより、取得(予定)価格は8億2,000万円から25億900万円に、鑑定評価額は7億400万円から34億2,000万円にバリューアップする。

 同日、後継テナントと定期建物賃貸借予約契約を締結。6月以降解体工事に着手し、23年2月から新築工事を着工、24年3月より新規運用を開始する予定。なお同事業は、同社が資産運用を委託する三菱商事・ユービーエス・リアルティ(株)を通じて行なう。

この記事の用語

物流施設

貨物の保管・仕分けなどのための施設。物流センター、倉庫などであるが、保管機能だけでなく流通加工の機能を備えたものもある。必要な設備は貨物の性質や施設の用途によってさまざまで、その立地は、輸送方法や用途に応じて選定される。倉庫事業者が施設を建設し、賃貸する方法で運営されている場合が多い

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