(株)コスモスイニシアが2021年11月に竣工した分譲マンション「イニシア和光」(埼玉県和光市、総戸数100戸)の売れ行きが好調だ。都心へのアクセス、広さと販売価格がファミリー・プレファミリーだけでなく単身者にも訴求。20年9月の販売開始以来、モデルルーム来場者700組を集め、7割強が契約済み。
同物件は東京メトロ有楽町線・副都心線「地下鉄成増」駅より徒歩10分に立地する、地上8階建ての分譲マンション。約3,800平方メートルの建設地はクリニック跡地で、敷地のほとんどが雑木林だった。また、北西が広さ1,400平方メートルの市民緑地「大坂ふれあいの森」に面することから、(一社)いきもの共生事業推進協議会による「ABINC認証」を取得。緑地づくり・生物多様性の保全に取り組んだ。
敷地の高低差をいかし、広さ90平方メートルのクラブハウスが付いた共用ガーデン「もりラボ」を設置。生物多様性保全の取り組みとして、敷地周囲やガーデンに在来種の花や樹木を植樹。一部の既存樹は、切り株をベンチへと再生した。
住戸は、3LDK・4LDK、専有面積約68~90平方メートル。二重床・二重天井、連窓サッシ、T3遮音サッシ、食洗器、ミストサウナが標準。天井高は2,450mm。4月中旬販売開始予定の5期は、4,200万円台~6,400万円台。全戸平均の坪単価は240万円。
19年12月に物件ホームページを開設。地元和光市の購入者比率が10%と低く、練馬区と板橋区がそれぞれ15%、その他23区が45%と広域に集客しているのが特長。DINKS・プレファミリーが全体の6割を占める一方で、単身者も10%に達した。ファミリー層は、70平方メートルを超える広さと5,000万円台という価格のバランス、都心アクセスの良さ等を評価。単身者は、コロナ禍で在宅勤務等に対応するため、広さや部屋数と価格を評価しているという。