東急(株)は、同社が提供する定額制回遊型住み替えサービス「TsugiTsugi(ツギツギ)」で対象施設や宿泊プランを拡充。23日より3回目の利用者募集(2022年5・6月)を開始した。
「TsugiTsugi」は、全国各地に点在する東急グループの宿泊施設の中から、その日の気分や都合に合わせて宿泊できる定額制サービスとして、21年4月にリリース。今回の募集に当たり、利用者アンケートを基にさらなるユーザビリティの向上を図った。
対象施設の拡大を望む声が多かったことから、初めて外部のホテルチェーンにサービスへの参画を打診。(株)共立メンテナンスが展開するホテルチェーン「ドーミーイン」(全国75施設)等と連携し、利用可能施設数を78施設から173施設へと拡大した。「東北エリアをはじめ、東急グループでは網羅できなかった場所への進出が叶った。利用者は宿泊施設の選択肢が増えただけでなく、日本縦断のプラン等も立てやすくなったと思う」(同社ホスピタリティ事業部 アコモデーション戦略グループ 企画開発担当 課長補佐・川元一峰氏)。また「気軽に利用できるライトなプランを実装して欲しい」との声を受け、既存の30泊プランのほかに、新たに13泊プランも用意。料金は11万円(税込み)。いずれも同伴者1名までは無料で利用できる。
抽選販売の13泊プラン(計8回、各期間30人限定)はすでに定員以上の問い合わせがあり、特に若年層からの引き合いが目立つという。「全体の4割がリピーター客で、サービスの定着を実感している」(川元氏)。今後も外部のホテルと連携し、施設数の拡大を目指す。「今回追加したホテルブランド以外からも参画の要望があり、現在協議を重ねている。200施設、300施設と対象施設を拡大することで、利用人数の定員も増やし、より多くの人に当サービスを利用してもらいたい」(同氏)。