不動産ニュース / 開発・分譲

2022/4/25

福島の大規模複合開発、モデルハウスをオープン

 パナソニック ホームズ(株)は22日、同社が代表幹事となり福島県伊達市を含む44の企業・団体で構成する「Up DATE City(アップデートシティ)協議会」が進めている大型開発地「Up DATE Cityふくしま」の戸建街区「ソラチエ」に、モデルハウス7棟が29日にオープンすると発表した。

 開発地は、17代当主・独眼竜政宗で知られる伊達氏が最初に居住したとされる高子岡館跡の隣接地で、阿武隈急行線「高子」駅前に位置する。「福島」駅からは車で約25分、2021年4月に全線開通した相馬福島道路「伊達中央IC」より車で約2分、24年冬に開業予定の東北地方最大級の大型ショッピングモール「(仮称)イオンモール北福島」より約4kmと利便性の高い立地。

 総開発面積は約14.1ha。商業施設、複合施設、戸建住宅のほか、子供から高齢者まで全世代を対象とする「伊達市版生涯活躍のまち構想」に基づく、CCRC施設や認定こども園の整備も行なう。同社らは、宅地販売のほか、施設・商業用地事業者として開発を進める。

 プロジェクトの最大面積を占める戸建街区「ソラチエ」は、“空”と“地”“家”が共生する全217区画の戸建住宅分譲地で、同社が中心となり地元住宅販売会社12社が参画。従来の開発事業者が住宅販売を目的として行なう宅地開発とは異なり、開発地を地域リソースのプラットフォームにすることを目的として、地元住宅販売会社が住宅を販売。また、地元企業が地域活性化のためのサービス導入を行なうなど、自治体・地元企業・団体・住民が一体となって地域貢献につながる地方創生モデルの実現を目指す。

 開発に当たって、「街並み創造」と「家並み創造」の考え方を導入。「街並み創造」は、周辺環境と一体となり、時間と共に進化し続ける1つの庭として、住まう人々が自然を感じながらふるさとの心象風景として醸成されていくまち並みをタウンデザインのコンセプトとしている。

 また、「家並み創造」では、環境負荷を軽減する“健幸で快適な住空間づくり”を目標に設定。全戸に「Nearly ZEH相当」+「太陽光発電システムの採用」もしくは、「高断熱・高気密・省エネ仕様」とする取り決めを設ける他、「HEMS」の搭載を全戸標準仕様とするタウンルールを設けている。

 29日にオープンするモデルハウスは、アイフルホーム福島北店(延床面積114平方メートル)や(株)土屋ホーム(同107.85平方メートル)、(株)創作家(同132.91平方メートル)等の7棟。いずれも個性豊かな外観や間取り、設備・仕様を工夫した快適な暮らしの提案と環境負荷低減に貢献する仕様としている。

 まちびらきは23年4月の予定。

「UpDATECityふくしま」プロジェクトイメージ

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