住友不動産(株)は13日、2022年3月期決算(連結)を発表した。
当期(21年4月1日~22年3月31日)は、売上高9,394億3,000万円(前期比2.4%増)、営業利益2,338億8,200万円(同6.7%増)、経常利益2,251億1,500万円(同7.2%増)、当期純利益1,504億5,200万円(同6.4%増)。当期純利益は9期連続で過去最高を達成した。
不動産賃貸事業は、前期竣工物件の通期稼働に加え、前期のような大型物件の取得費用がなかったことなどにより、売上高4,250億8,100万円(同6.7%増)、営業利益1,626億4,900万円(同4.7%増)の増収増益に。期末の既存ビル空室率は5.8%(同3.0ポイント上昇)となった。
不動産販売事業は、売上高2,337億8,800万円(同11.2%減)、営業利益504億8,500万円(同6.4%減)と、計上戸数の減少により減収減益となったものの、期初計画(営業利益500億円)は上回った。マンション・戸建て・宅地合わせた販売計上戸数は3,604戸(同560戸減)。マンション契約戸数は3,047戸(同変動なし)。次期計上予定戸数(3,000戸)の約80%が契約済み。
次期は、売上高9,500億円、営業利益2,400億円、経常利益2,350億円、当期純利益1,600億円を見込む。
同日、中期経営計画(23年3月期~25年3月期)も発表。
3年の累計業績目標は、売上高3兆円(前中期経営計画比5%増)、営業利益7,700億円(同12%増)、経常利益7,500億円(同14%増)、当期純利益5,000億円(同16%増)。東京のオフィスビル賃貸を主軸とした展開は変えず、グループの総合力で目標達成を目指す。不動産賃貸事業でオフィスビルの収益を確実に取り込むほか、不動産販売事業では、利益重視で販売ペースをコントロールしていく方針を維持する。
また、グリーンファイナンスを導入。同社保有ビルのうち、DBJ Green Building認証3つ星以上を取得した12棟を対象に長期資金1兆円を調達する。