(株)長谷工コーポレーションは12日、2022年3月期決算(連結)を発表した。
当期(21年4月1日~22年3月31日)の売上高は9,097億800万円(前期比12.4%増)、営業利益827億200万円(同13.4%増)、経常利益818億7,100万円(同14.0%増)、当期純利益544億9,000万円(同12.9%増)。完成工事高は減少したものの、建築受注用地の取扱量増加および不動産の取扱量増加により、増収増益となった。
主力の建設関連事業では、分譲マンション建築工事受注が首都圏で64件、近畿圏・東海圏で27件、計91件を受注。完成工事については104件を竣工した。完成工事高は減少したものの、建築受注用地の取扱量が増加したことにより、売上高6,465億円(同5.6%増)を計上。完成工事総利益率は改善したが、完成工事高の減少に伴う工事利益の減少で、営業利益は633億円(同2.1%減)にとどまった。
不動産関連事業については、分譲マンションの新規引き渡しおよび完成在庫の販売が順調に進捗した。売上高1,081億円(同45.6%増)、営業利益156億円(同83.5%増)。
サービス関連事業は、インテリアリフォームで修繕工事の施工量が増加。賃貸マンション運営管理・社宅管理代行では、新規受託が堅調に推移したこと等により、運営管理戸数は両事業の合計で17万4,951戸(同3.4%増)となった。分譲マンション管理については、管理戸数が41万9,060戸(同2.1%増)に増加。その結果、売上高2,111億円(同13.7%増)、営業利益132億円(同90.0%増)を計上した。
次期は、資材価格の高騰等による完成工事利益率の低下を見込む一方で、建設事業の施工量増加とマンション分譲事業における引き渡しの増加等を前提とし、売上高9,600億円、営業利益870億円、経常利益850億円、当期純利益570億円の増収増収増益を見込む。完成工事高は5,140億円、完成工事利益率は16.6%と予想している。