
(一社)国際建築住宅産業協会は23日、22日に開幕した「WOODRISE 2021 BUSINESS SESSION(BS大会)」に関する記者会見を開催した。
WOODRISEとは、中高層木造建築物の発展のため、業界関係者が一堂に結集する国際イベント。フランス(FCBA(森林木材総合技術研究所))とカナダ(FPInnovations(建築科学技術センター))が主導して2017年に開始したもの。第1回はボルドー(フランス)、第2回は19年にケベックシティ(カナダ)で開催。21年は10月15~17日に京都で実施したが、コロナ禍で社交行事等が延期になっていたため、今回のBS大会を追加で行なうことにした。京都大会では、会場(国立京都国際会館)とオンラインのハイブリット形式で講演会等を開催。日本を含む18ヵ国の800人が参加した。
BS大会は、「KABUTO ONE」(東京都中央区)をメイン会場に22~27日に開催。日本、フランス、カナダ等の先進的な取り組みについて関係者が講演するほか、企業同士の交流会や、国内各所の中高層木造建築物を見学するテクニカルツアーなどを行なう。BS大会への参加登録者は330人。
BS大会組織委員会会長・深尾精一氏(首都大学東京名誉教授)は会見で、「技術の発展により中高層木造建築に対する法制度も変わっている。テクニカルツアーでは、最新技術がつまった建築物を紹介する」と抱負を述べた。また、同協会会長の矢野 龍氏(住友林業(株)最高顧問)は「今大会をきっかけに関係者の交流を深め、さらなる中高層木造建築の推進につなげていきたい」などと述べた。
次回のWOODRISEは、23年10月にボルドーで開催される予定。