不動産ニュース / 開発・分譲

2022/6/30

札幌で10階建ての耐火木質ビル/住林

「(仮称)KAGAプロジェクト」外観イメージ

 住友林業(株)、(株)熊谷組は27日、中大規模木造建築ブランド「with TREE」で、「(仮称)KAGAプロジェクト」(札幌市中央区)を着工した。

 両社は2017年に業務・資本提携。8つの分野で分科会を立ち上げ協業に取り組んできた。中大規模木造建築分科会は、21年に同ブランドを発足。住友林業の森林・木材に関わる知見と、熊谷組の鉄骨・鉄筋コンクリート造の大規模建築に係る知見を掛け合わせ、資材調達から建築コンサルティングまでを展開、中大規模建築の木造化・木質化を推進している。「(仮称)KAGAプロジェクト」は、両社が共同事業体で施工する初めての物件となる。

 敷地面積約139平方メートル、延床面積は約1,102平方メートル、鉄骨造地上10階地下1階建て。1・2階がカフェ、3~8階がオフィス、9・10階が住宅となる。7~10階には木質ハイブリッド集成材を採用。1時間耐火で大臣認定を取得する「鉄骨内蔵型」の耐火集成材で、火災時に鉄を熱から保護する。梁には住友林業が開発した梁貫通技術を導入、直接配管を貫通し、建築コストおよびデザイン上の制約を少なくする。

 柱と梁の被覆木材には北海道産のカラマツを使用。構造躯体に使用する木材は39.9立方メートル、炭素固定量は31.9t(CO2ベース)で、敷地面積の約7.2倍に当たる広さのカラマツの森が吸収するCO2量に相当する。

 竣工は23年6月の予定。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。