不動産ニュース / 開発・分譲

2022/7/22

駅直結・商業隣接に高評価/東急「南町田」

「ドレッセタワー南町田グランベリーパーク」完成予想模型
建設現場。写真右奥が「南町田」駅。建設地の背後が「南町田グランベリーパーク」で、駅と商業施設はデッキで接続される

 東急(株)は、定期借地権分譲マンション「ドレッセタワー南町田グランベリーパーク」(東京都町田市、総戸数375戸)の1期121戸の登録抽選を5日に行ない、161組の登録を集め完売した。

 同物件は、東急田園都市線「南町田」駅徒歩1分に立地する、地上34階地下1階建ての免震タワーマンション。建設地は、東急ストアの駐車場跡地で駅の南側に面し、同社が運営する大規模商業施設「南町田グランベリーパーク」に隣接。同施設を挟んだ西側には、広さ約7haの鶴間公園が広がる。駅および商業施設とはペデストリアンデッキで直結する。定期借地権分譲とすることで、商業施設とともに同社が一体でまちづくりを主導。借地期間終了後は建物を無償譲渡するスキームで、購入者の解体実務負担をなくす。

 建物は、南東・南西向きのV字配棟。中央は屋上からの吹き抜けとし、太陽光追尾採光システムで陽光を導く。クランベリーパークや鶴間公園の緑と一体化させるため、建物周囲をふんだんに緑化。入居者用ガーデンは、イベント等でまちに開放する。エントランスホールは天井高7mの吹き抜けで、螺旋階段を配した。共用施設として、ワークキャビンや全戸分トランクルーム、貸し菜園、ランドリールーム、テラスラウンジ、ワークスペース付きラウンジ、70平方メートルのゲストルーム2室などを備える。竣工は2024年3月の予定。

 住戸は2LDK~4LDK、専有面積約58~128平方メートル。3~33階が1フロア12戸、34階はプレミアムフロアで6戸で全戸100平方メートル超、トランクルームが住戸横に設置されるほか、設計変更にも対応する。天井高2,500mm、リビングサッシ高2,100mm。御影石キッチンカウンター(一部フィオレストーン)、ディスポーザー、床暖房、食洗器などが標準。

 21年11月にホームページをオープン。これまでのエントリー数は5,000組超。22年4月のモデルルームオープンからの来場者は900組。1期1次の坪単価は約300万円。最上階のプレミアムフロアは1億5,000万~1億8,990万円で全戸完売。7月下旬販売予定の1期3次(10戸)は、専有面積約58~75平方メートル。販売価格は5,200万~6,740万円(権利金1,130万~1,471万円含む)。月額地代は1万200~1万3,200円。敷金12万2,400~15万8,400円。

 1期1次登録者の居住地は、地元町田市25%、隣接する大和市・相模原市がそれぞれ10%。田園都市線沿線の横浜市(緑区・青葉区・都筑区)25%、東京23区(世田谷区・港区など)20%で、商業施設「グランベリーパーク」の商圏とほぼオーバーラップしているという。駅直結、商業施設隣接、緑の多い住環境が高く評価された。また、定期借地権分譲により比較的リーズナブルな価格であることから、90平方メートル台の4LDKが1番人気となった。

一番人気となった90平方メートル台の4LDK(モデルルームはメニュープランの2LDK)。定期借地権で価格が抑えられることも後押しした
リビング隣をリモートワーク用のスペースとして提案したメニュープラン

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年4月号
市場を占う「キーワード」
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/3/7

「海外トピックス」を更新しました。

飲食店の食べ残しがSC内の工場で肥料に!【マレーシア】」配信しました。

マレーシアの、持続可能な未来に向けた取り組みを紹介。同国では、新しくビルを建設したり、土地開発をする際には環境に配慮した建築計画が求められます。一方で、既存のショッピングセンターの中でも、太陽光発電やリサイクルセンターを設置し食品ロスの削減や肥料の再生などに注力する取り組みが見られます。今回は、「ワンウタマショッピングセンター」の例を見ていきましょう。