大和地所レジデンス(株)が6月20日に販売を開始した定期借地権(地上権、期間72年)付きマンション「ヴェレーナグラン門前仲町」(東京都江東区、総戸数75戸)の売れ行きが好調だ。7月4日の登録抽選では、全75戸中64戸に申し込みが入った。最高倍率は7倍、平均1.5倍。26日現在、65戸が契約済み、5戸に申し込みが入っている。
同物件は、東京メトロ東西線「門前仲町」駅徒歩3分、JR京葉線「越中島」駅徒歩8分に立地。同社初の定期借地権付き分譲マンション。建設地は機械メーカーが所有しており、直近は駐車場等として使用されていた。永代通りから1本奥まった通りで、北面を桜の名所である大横川沿いの遊歩道に面する。
建物は、鉄筋コンクリート造地上12階建て。全戸が南西向きで、最上階にはメゾネット住戸(3戸)を設定した。専有面積約62~107平方メートル、間取りは3LDKで全17タイプ。天井高2,450mm。食洗器、キッチンのタッチレス水栓、御影石キッチンカウンター、ミストサウナのほか、バルコニーにウッドデッキを敷き詰めリビングと一体に使える「オープンエアデッキ」(1階住戸はテラス)が標準。一部Low-eサッシ。メゾネットのリビング天井高は5,350mm。洋室は引き戸を多用。妻住戸とメゾネットは一部設備や室内仕上げがグレードアップされる。
2月18日のホームページの公開以来、エントリー総数は3,600件を突破。日本橋の常設ギャラリーへの来場者数は670組超。販売価格は7,048万~1億7,998万円。地代は月額5,945~1万244円。坪単価は410万円。同社では、過去最高の販売価格となった。
契約者の5割が地元江東区在住。半数がDINKSを中心とした2人家族で、ファミリーと拮抗。駅徒歩3分ながら閑静な立地、大横川沿いのロケーションなど、利便性と住環境が両立したロケーションが高く評価された。また、同駅圏では10年ぶりのファミリータイプマンションの分譲であったことからも、地元在住のファミリー層に訴求した。