不動産ニュース / 調査・統計データ

2022/8/2

子供部屋の分割、実施した人は2割以下に

 (株)アキュラホームの社内研究所である住生活研究所と日本女子大学 定行研究室は1日、住宅内の空間の使い方やコロナ禍の暮らしの変化についての共同研究の結果を公表した。

 2011年および16年に同社で建築した2,525世帯の居住者を対象に、アンケートや聞き取り調査を実施。調査時期は21年9月17日~12月9日。有効回答数は1,716件。

 「LDKでの過ごし方」については、末子が小学生(4~6年)までの世帯は「おもちゃ等で遊ぶ」、「絵本・本を読む」、「勉強をする」などが多い結果となった。一方、中高生以降は、「スマートフォン等の操作」、「新聞・雑誌を読む」、「昼寝をする」など、個人がリラックスする用途が多く、LDKでは勉強する割合は低いことが明らかとなった。
 「在宅勤務を行なう場所」については、夫は個室、妻は「ダイニングテーブル」、「ダイニングやリビングの一角」の割合が高いという結果に。

 「個室数の変更計画の有無や実施状況」については、子供の成長に合わせて部屋を仕切るという計画は、新築当初は22%の家庭が採用しているが、そのうち実際に仕切った人は2割以下であることが明らかとなった。予算、難易度、時間などが顧客にとっては不透明で、ハードルが高いことがうかがえた。

 「在宅勤務に実施している環境整備」については、どの年代の子供がいても、最も多い回答は「集中するために一人だけの空間を確保する」というものだった。また「快適に作業ができるように温度や湿度、風通しを調整する」、「生活音が聞こえないようにドアや窓を閉める」などの回答も多かった。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

一戸建て

独立した一軒の家屋がひとつの住戸となっている住宅。「戸建て」も同じ意味である。これに対して、複数の住戸で構成される建物を「集合住宅」「共同住宅」という。

続きはR.E.wordsへ

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。