不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2022/8/10

海外事業が好調/住友林業22年12月期2Q

 住友林業(株)は11日、2022年12月期第2四半期決算(連結)の説明会を開催した。

 当期(22年1月1日~6月30日)は、売上高7,827億8,400万円(前年同期比23.7%増)、営業利益729億5,500万円(同51.4%増)、経常利益935億5,800万円(同81.0%増)、当期純利益495億6,300万円(同70.1%増)と、海外住宅・不動産事業の伸長により、過去最高益を更新した。

 木材建材事業は、木材価格高騰により販売金額および利益率が上昇したことに加えて、海外製造事業の収益改善もあり、売上高1,364億5,300万円(同38.7%増)、経常利益74億100万円(同157.9%増)。

 住宅・建築事業は、LCCM住宅新商品の発売やウェブ商品の拡充等で戸建注文住宅の売上高が伸長した一方で、木材などの資材価格高騰によるコストアップの影響を受けた。戸建注文住宅の販売棟数が3,893棟(同1.2%増)、売上高が1,732億7,900万円(同8.2%増)で、セグメント全体の売上高は2,559億4,000万円(同3.5%増)、経常利益は58億7,800万円(同47.1%減)だった。なお、戸建注文住宅の受注棟数は4,500棟(同3.6%減)、受注金額は1,931億6,300円(同2.8%増)で、期末受注残高は3,296億1,200万円となっている。

 海外住宅・不動産事業は、米国の戸建住宅事業において販売単価と利益率が上昇したことに加えて、不動産開発物件の売却もあり、売上高3,843億1,800万円(同37.3%増)、経常利益811億9,700万円(同125.2%増)だった。

 通期は、通期予想は海外住宅・不動産事業が期初の計画を上回る業績を上げる見込みで、業績を上方修正。売上高1兆6,130億円(前回発表比5.5%増)、営業利益1,420億円(同16.5%増)、経常利益1,750億円(同22.8%増)、当期純利益1,000億円(同14.0%増)を見込む。

 同社代表取締役社長の光吉敏郎氏は「国内の住宅販売は厳しい状況にあるが、税制優遇や補助金制度を訴求することで受注を伸ばしていきたい。米国においては、住宅ローン金利急上昇の影響は避けられないものの、タイトな需給関係は続いており、住宅市場は一時的な調整局面を経て、中長期には拡大していくことが想定される」などと述べた。

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