不動産ニュース / 調査・統計データ

2022/8/22

物流施設の賃料水準、6割強が横ばい

 (株)一五不動産情報サービスは19日、「物流施設の不動産市況に関するアンケート調査」結果を発表した。不動産にかかわる実務家・専門家を対象にメールで実施したもので、実施期間は7月25~31日、有効回答数は97。

 半年後の物流施設の不動産価格の見通しについては、「上昇」(58.8%)が6割近くを占めた。「横ばい」(37.1%)と「下落」(4.1%)の回答は微増し、先行きへの警戒感が強まっていることが分かった。

 賃料水準の見通しについては、「横ばい」(61.8%)、「上昇」(28.9%)、「下落」(9.3%)。「上昇」の回答構成比は2021年1月の57.5%をピークに3回連続で減少する一方、「下落」の回答構成比は前回(22年1月、3.2%)から大幅に増えた。インフレが進行する中、物流施設の賃料上昇に勢いがなく、賃料水準の見通しでは強気と弱気が交錯する結果となった。

 不動産価格の業況判断DIは54.7ポイント(前回調査比11.6ポイント下落)、賃料水準の業況判断は19.6ポイント(同21.4ポイント下落)と、大幅に下落した。不動産価格、賃料水準ともに下落しているが、賃料水準の方が下落幅が大きかった。また、物流施設の大量供給による需給緩和で賃料見通しは横ばいが大勢となっているが、不動産価格については強気のスタンスを維持している市場関係者が比較的多い。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年8月号
社員が成長すると、会社も伸びる!
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/7/5

「月刊不動産流通2025年8月号」発売中!

月刊不動産流通研究所2025年8月号」が発売となりました!
特集は、「今こそ! リスキリング」。社会が目まぐるしく変化する中で、不動産事業者も取り巻く環境に適応するためのスキルアップが不可欠です。本特集では、新たな課題への対応や業績向上に向け社員の「リスキリング」支援に取り組む事業者に着目。その狙いや取り組み、効果を紹介します。