不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2022/9/9

国際事業が好調/積水ハ23年1月期2Q

 積水ハウス(株)は9日、2023年1月期第2四半期決算(連結)の説明会を開催した。

 当期(22年2月1日~7月31日)は、売上高1兆4,236億4,200万円(前年同期比16.3%増)、営業利益1,464億2,800万円(同33.5%増)、経常利益1,476億5,100万円(同32.6%増)、当期純利益1,040億6,800万円(同43.4%増)となった。

 主力の請負型ビジネスでは、戸建住宅事業は、売上高1,792億9,300万円(同7.3%増)、営業利益205億6,100万円(同1.1%増)と、前期の好調な受注および順調な工事進捗が増収に寄与した。ハード・ソフトを融合した高付加価値提案により、中高級商品・高価格商品の拡販に注力。生活提案「ファミリースイート」、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)「グリーンファーストゼロ」や次世代室内環境システム「スマートイクス」に加え、昨年発売した間取り連動スマートホームサービス「PLATFORM HOUSE touch」が好評で、受注は堅調に推移した。1棟当たりの平均単価は4,542万円(同6.5%増)。受注高は1,777億8,500万円(同0.8%減)、受注残高は1,823億5,700万円(同0.8%減)だった。
 賃貸住宅事業は、「シャーメゾンZEH」の普及に尽力し、売上高が2,089億5,200万円(同14.1%増)、営業利益が298億5,700万円(同15.5%増)。受注高は2,027億2,400万円(同5.2%増)、受注残高は3,726億6,100万円(同1.6%減)。賃貸住宅受注に占めるZEH住戸割合は61%(7,317戸、累計1万9,624戸)となった。
 請負型ビジネス全体の売上高は5,342億300万円(同9.6%増)、営業利益579億8,100万円(同0.1%増)となった。

 ストック型ビジネスでは、リフォーム事業における大規模リフォームの受注割合拡大などが寄与し、売上高は3,910億3,800万円(同5.3%増)、営業利益403億1,700万円(同1.3%増)となった。開発型ビジネスは、マンション販売等が好調で、売上高2,170億6,700万円(同21.8%増)、営業利益261億5,600万円(同58.9%増)と増収増益。国際事業は、アメリカでの住宅販売事業等が好調に推移し、売上高2,416億6,200万円(同61.6%増)、営業利益461億8,400万円(同154.5%増)と大幅な増収増益を計上した。

 通期の業績予想は、各ビジネスが好調であることを踏まえ上方修正した。売上高2兆9,300億円(20年3月発表比8.5%増)、営業利益2,600億円(同18.1%増)、経常利益2,600億円(同18.7%増)、当期純利益1,740億円(同18.3%増)を見込む。また、22年度は、第5次中期経営計画の最終年度で、こちらの計画も上方修正した。3ヵ年合計で売上高7兆9,644億円(同1.3%増)、営業利益6,766億円(同6.3%増)、経常利益6,747億円(同6.7%増)、当期純利益4,514億円(同6.9%増)としている。同社代表取締役社長執行役員兼CEOの仲井嘉浩氏は、「資材価格高騰の影響等で発生したコスト190億円を含めての上方修正となる。国際事業の大幅増等によって当初計画を大幅に上回る見込み」と話した。

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