大和ハウス工業(株)は16日、全国の新築戸建ての購入検討者に対して、(一社)移住・住みかえ支援機構(JTI)と日本住宅ローン(株)(MCJ)が共同開発した残価設定型住宅ローン「ローンのお守り」の紹介を10月1日に開始すると発表した。
将来的な住み替えを想定した資金計画の一環として提案するもの。同ローン商品は、MCJが取り扱う住宅金融支援機構の住宅ローンに対して、前もって設定した月(残価設定月)以降いつでも、住宅ローン負債残高と同額でJTIが買い取る「残価買取オプション」と、毎月の返済額を大幅に抑えた「新型リバースモーゲージ」に借り換え変更できる「返済額軽減オプション」を付帯したもの。定年退職後の収入減少による返済不安等を解消するものとして商品化した。
「残価買取」を選択していてもローン残高より高く売却できる場合、オプションを行使する必要はないほか、売却しなくてもJTIのマイホーム借り上げ制度を利用して賃貸運用することもできる。また、「返済額軽減」を選択して取得価格の9割を借り入れる場合、残価設定月には返済額が当初の月額支払いの3~4割に抑えられるという。
対象となるのは、JTIが高い耐久性・耐震性や維持管理体制を認める「かせるストック証明書(定額型)」を発行した戸建住宅、かつマイホーム借り上げ制度を利用して実現可能な収益還元価値を査定したうえで残価設定月やその他の条件を記載した「かeせるオプション証明書(残価設定型)」を発行した住宅に限る。