不動産ニュース / 開発・分譲

2022/10/3

日本橋にスタートアップ企業の支援施設/東京建物

「xBridge-Global」施設内イメージ

 東京建物(株)は、グローバルスタートアップ企業の集積やコミュニティ形成等を支援する施設「xBridge-Global(クロスブリッジグローバル)」(東京都中央区)を9月27日にオープンした。

 同社が日本橋で所有する地上4階建てのビルを1棟全面リニューアルした。敷地面積86.18平方メートル、延床面積224.81平方メートル。日本と欧州のスタートアップ企業への投資と新市場展開支援を行なうNEXTBLUE有限責任事業組合(東京都港区)がパートナーとして参画しており、SDGs(持続可能な開発目標)の達成や社会課題解決に資するグローバルスタートアップ企業の誘致、コミュニティ形成の促進を担う。

 1階にはグアテマラ産のフェアトレードかつ環境に配慮したスペシャルティコーヒー等を提供するカフェ&バーを併設。2~4階にはグローバルスタートアップ企業向けシェアオフィス「NEXTHUB」を用意した。週1日から目的や状況に合わせたフレキシブルなオフィスとして提供するほか、4階はイベント配信スペースとしても利用できるように。大手企業やベンチャーキャピタルとの連携なども踏まえたイノベーション・エコシステムの拠点として入居企業の成長や挑戦を支援していく。

 建物のリニューアルに当たっては、「Old + New」をデザインコンセプトに、サステナブルデザインを専門とするNewNormDesign (株)が内装設計・デザイン監修を実施。既存の壁や天井をできるだけ生かし、内装工事における廃棄物を約60%削減しているほか、貝殻から作られる「柳川貝灰生しっくい」などを使用。全体の約70%の家具について、ペットボトルやカーペット廃材をアップサイクルした家具等を採用するなど、サステナブルな設計・デザインにもこだわった。

 そのほか再生可能エネルギー由来の電力も導入。太陽光発電の環境価値を証書化した「トラッキング付非化石証書」を活用した電力供給により、同施設で使用する電力のCO2排出量を実質ゼロとした。

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