不動産ニュース / 開発・分譲

2022/11/7

住戸玄関にも顔認証システム搭載したマンション竣工

「グランドメゾン溝の口の杜」の模型
住戸玄関も解錠可能な顔認証システム

 積水ハウス(株)はこのほど、分譲マンション「グランドメゾン溝の口の杜」(川崎市高津区、総戸数123戸)で採用した顔認証システム等を報道陣に公開した。

 東急田園都市線「高津」駅徒歩10分、JR南武線「武蔵溝ノ口」駅徒歩11分、東急田園都市線「溝の口」駅徒歩12分の立地。敷地面積4,731.30平方メートル、延床面積1万1,252.84平方メートル、鉄筋コンクリート造地上6階建て。

 日本電気(株)(NEC)の顔認証システムを同社では初めて採用。利便性を高めるために、共用部のエントランスだけでなく、各住戸の玄関にも採用した。同システムは、すでに他社の集合住宅で採用されているが、住戸玄関にまで採用した事例は初だという。事前に専用アプリ(スマートフォン等のカメラ)を用いて顔を登録すると、自動で認証される。家族以外にもゲストを登録することが可能。その場合、解錠可能な時間帯や立ち入りエリアを指定することができる。また、登録者が玄関等を通過するとアプリを通じて通知が送られる仕組みも搭載し、安全性を高めた。同物件では、ウォーターサーバー提供会社と連携し、ボトルの置き配サービスを実施するほか、宅配事業者や飲料メーカーと共に、同システムを用いた宅配便の置き配、自動販売機の設置などの検証も予定している。なお、玄関横には置き配に指定した物を格納できる収納スペースも設けた。

 そのほか共用部には、約400平方メートルの中庭を整備し、同社の「5本の樹」計画に沿った在来樹種等を植えた。中庭に面した位置にラウンジとワークスペースを設置。ガラス張りの内廊下を採用することで、エントランスから住戸までの空間をホテルライクな「中間領域」に設定した。なお、ワークスペースの個室ブースの予約・解錠にもNECのシステムを用いる。

 建物には、断熱材、一部二重サッシ、Low-E複層ガラス、家庭用燃料電池エネファーム、温水式床暖房などを採用。BELSの最高ランク五つ星、ZEH-M Oriented、低炭素建築物認定の認証を取得する予定。

 住戸の専有面積は58.11~ 87.33平方メートル、間取りは1LDK~4LDK。70平方メートル台の3LDKが中心。10月8日よりモデルルームの案内を開始しており、近隣在住のファミリー層から多数の反響を得ているという。販売開始は2022年12月中旬頃を予定している。価格や戸数は未定。

 竣工は23年11月、引き渡しは24年1月の予定。

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