不動産ニュース / 団体・グループ

2022/10/27

第7回澄和Futurist賞、黒柳徹子氏らが受賞

村石理事長(左)と第7回澄和Futurist賞受賞者(左から黒柳氏、ビナード氏、野瀬氏)

 (一財)澄和(理事長:村石久二氏)は27日、東京會舘(東京都千代田区)において「第7回澄和Futurist賞」表彰式を開催した。

 同賞は、「平和を願い、自然と調和し、和む世界を目指す」とする同財団の理念に沿う「環境保護」「社会貢献」「非戦・平和関連」などをテーマとした活動を継続する個人・団体を毎年表彰するもの。2022年は、女優の黒柳徹子氏、詩人のアーサー・ビナード氏、水車大工の野瀬秀拓氏の3名が選ばれた。

 黒柳氏は、著書「窓ぎわのトットちゃん」の国内の発行部数が累計800万部を超え、司会を務めるテレビ番組「徹子の部屋」は、放送回数1万1,500回を数えるなど、テレビ界の第一線で活躍中。一方で、30年以上にわたり、毎年アフリカやアジアの紛争、被災地や貧困地域など40ヵ国近くを訪問し、厳しい環境で生きる子供たちの姿を伝え続けている。
 ビナード氏は、米国ミシガン州で生まれ、22歳で来日して以降、日本で暮らし、詩人・絵本作家・翻訳家として活動。多くの被爆・戦争体験者の聞き取りを行ない、絵本やエッセイ、紙芝居などで表現してきた。
 野瀬氏は、水車を40年以上にわたり製作・修理する水車大工として活躍。また、東南アジアの国々においても、水車製作を支援している。近年、自然エネルギーを最大限活用する水車が再び注目を集める中、大学との小水力発電の共同研究や、若い世代への技術継承など、未来に向けた取り組みも行なっている。

 表彰式で黒柳氏は「ユニセフの親善大使として、いろいろな国を回り、食べ物もなく、栄養失調や病気にかかってしまう子供たちを見てきた。これからも子供たちにつらい思いをさせないよう、みんなで頑張って平和を守っていきたい」と話した。
 ビナード氏は、「僕は人類進歩を信じない。どちらかというと退化しているように感じている。僕らがつくる未来には、テクノロジーではなく人間の力が必要。みんなで力を合わせれば、千代に八千代にいい世界をつくり続けることができる」と述べた。
 野瀬氏は、「水車大工の技術は、代々先祖が伝えて磨いてきたもの。それを後世に受け継ぐことが難しくなっている。昔から伝えられてきた技術を大事にして、より多くの人に技術を認めてもらい、形だけではなく、利用価値のあるものを後世に残していきたい」と語った。

 村石理事長は「フューチャリスト賞は、今年で第7回を数え、受賞者の数は23組となりました。本賞がきっかけとなり、受賞者の皆さま同士がつながり、協力が広がるなど、嬉しい知らせが届いている。澄和が目指すのは、緩やかな共感のネットワーク。受賞者の皆さまの長年の取り組みと同じように、フューチャリスト賞も財団の活動も、大地に根をはるかのごとく着実に取り組んでいきたい」と挨拶した。

 会場には、政界、スポーツ界、芸能界、メディアなどの関係者が多数参加し、盛会となった。

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