住友不動産(株)は11日、2023年3月期第2四半期決算(連結)を発表した。
当期(22年4月1日~9月30日)は、売上高4,748億7,100万円(前年同期比1.3%減)、営業利益1,379億8,200万円(同1.3%増)、経常利益1,364億7,700万円(同2.9%増)、当期純利益940億5,000万円(同3.2%増)。減収も、営業利益・経常利益ともに過去最高益を更新した。
不動産賃貸事業は、前期に竣工した「住友不動産田町ビル東館」「住友不動産神田和泉町ビル」などの通期稼働が寄与。既存ビルの空室率は5.9%(前期末5.8%)。ホテルやイベントホールなどの施設営業分野も、コロナの影響による落ち込み幅が縮小した結果、営業利益はおおむね前年並みを確保した。セグメント売上高は2,078億8,500万円(前年同期比1.8%減)、営業利益は870億3,600万円(同1.1%減)となった。
不動産販売事業は、第2四半期のマンション契約戸数は2,014戸(同480戸増)。通期計上予定戸数に対する契約戸数は約95%となった。売上計上戸数は2,000戸(同425戸減)。セグメント売上高は1,536億2,200万円(同2.5%減)、営業利益は470億7,100万円(同10.6%増)。
また、完成工事事業は、受注棟数5,000棟(同609棟減)、計上棟数3,956棟(同15棟増)。セグメント売上高は756億6,100万円(同2.6%増)、営業利益は28億5,400万円(同22.5%減)となった。不動産流通事業は、既存マンション取引中心にした仲介件数が1万7,531件(同2,062件減)と大幅に減少。売上高は362億7,000万円(同1.3%減)、営業利益は99億9,100万円(同0.8%増)となった。
通期については、売上高9,500億円、営業利益2,400億円、経常利益2,350億円、当期純利益1,600億円を見込む。