不動産ニュース / 開発・分譲

2022/11/22

電力マイクログリッド区画が完売/パナソニックH

スマートシティ潮芦屋「そらしま」全景

 パナソニック ホームズ(株)は21日、大型分譲地スマートシティ潮芦屋「そらしま」(兵庫県芦屋市、総区画数410区画)において、最終街区「あさなぎの街」全128区画のうち、電力マイクログリッドサービスを行なう40区画が6日に完売したと発表した。

 「そらしま」は、阪神電鉄本線「芦屋」駅よりバス11分「阪急バス 涼風町東」バス停下車徒歩1分に位置。総戸数441戸の戸建住宅とマンション83戸からなる。景観に配慮した街区や植栽の計画を行ない、敷地面積は全戸200平方メートル超。太陽光発電や蓄電池、HEMS等を採用したスマートハウス仕様としている。

 完売した40戸では、住戸間で電力を融通し合うマイクログリッドサービスを提供。同社が「登録特定送配電事業」として、各住戸をつなぐマイクログリッドを形成。環境省「平成31年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」の補助金交付を受け、同社と(株)エナリス、兵庫県企業庁で供給している。
 各住戸は、昼間に太陽光発電でつくった電気を大容量蓄電池に蓄電。夜や曇りの日に蓄電池の電気を使用することでエネルギーの地産地消を実現する。さらに、夜間や曇りで電気が足りない場合は余裕のある家から分けるなど、各住戸で電気を分け合うことによってまち全体の自給率を高め、災害に強いまちづくりを目指す。

 現在、同サービス以外の建売分譲7区画を販売。土地面積203.61~211.72平方メートル(実測)、建物面積119.11~133.24平方メートル。軽量鉄骨2階建て(軸組み工法)、間取りは4LDK・5LDK。販売価格は6,240万~6,880万円(税込み)、最多価格帯は6,200万円台、6,500万円台(各2戸)。
 完成・引き渡しは11月下旬の予定。

この記事の用語

蓄電池

放電と充電の両方が可能な電池をいう。電池は極と電解質で構成され、化学反応によって電流を発生させる(放電する)装置であるが、特定の極と電解質が組み合わさった場合には、放電とは逆方向に電流を流すことによって放電力が回復する(充電する)性質がある。

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