不動産ニュース

2022/12/19

ESG配慮の不動産ファンドを組成/住林など

 住友林業(株)と第一生命保険(株)は19日、ESG配慮の不動産ファンドを組成したと発表した。

 アセットマネージャーは、住友林業100%子会社SFCアセットマネジメント(株)とサムライ・キャピタル(株)(東京都港区、代表取締役:青山 健氏)。ファンドの規模は約40億円で運用期間は5年、対象アセットは住友林業グループが保有する介護付有料老人ホーム4施設となる。

 ファンドの組成にあたり、 SPC(特別目的会社)を設立。住友林業と第一生命は同SPCへ匿名組合出資する。住友林業グループはファンドへの施設売却で保有資産を圧縮、サービスレベルを維持しつつ、安定したアセットマネジメント事業収益を得る。第一生命は本ファンドへの投資を通じ安定的な投資収益を獲得するとともに、ウェルビーイング促進に資するヘルスケア施設の供給に貢献し、脱炭素社会の実現にも寄与。サムライ・キャピタルはESG配慮のファンド組成により社会的意義のある物件のファンド市場への供給に貢献するとともにアセットマネジメント事業収益を得る。

 施設は、「グランフォレストしずおか葵の森」(静岡市葵区、鉄筋コンクリート造4階建て、63室)、「同神戸六甲」(神戸市灘区、鉄筋コンクリート造6階建て、59室)、「同目白」(東京都豊島区、鉄筋コンクリート造3階建て、30室)、「同神戸御影」(神戸市東灘区、木造3階、57室)で、住友林業の100%子会社スミリンフィルケア(株)が運営。それら施設には住友林業・筑波研究所による「木の特性が心と体に及ぼす影響」の研究成果を活用しており、木造施設や木質感あふれる空間は木の効能により、入居者・従業員のウェルビーイングに貢献。環境負荷も低減する。

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