プロロジスは21日、ファッション通販サイト運営の(株)ZOZO専用の物流施設「プロロジスパークつくば3」(茨城県つくば市)の竣工式を執り行なったと発表した。
開発地は、圏央道「つくば中央IC」より約2.0km、常磐道「谷田部IC」より約5.8km。北関東方面への配送に加え、圏央道を利用すれば都心部を経由せずに広域配送ができる物流適地。つくばエクスプレス「研究学園」駅より約1.3kmで、開発地から自動車で10分圏内に複数の住宅地があるため、雇用確保にも有利な立地となっている。敷地面積約6万8,512平方メートル、延床面積約15万7,367平方メートル、鉄筋コンクリート(柱)+鉄骨(梁)造地上5階建て。
ワンフロア約3万1,000平方メートルで、茨城県下で最大規模の大型物流施設となる。倉庫内の自動化への対応など、最先端技術の導入を設計段階から視野に入れ、ノンブレースの構造を採用。大型車両が直接各階にアクセスできるダブルランプを備えた。施設内にはカフェテリアや休憩室を設けたほか、乗用車駐車場を571台確保。全館空調も導入した。
災害対応として、非常時発電機の燃料オイルタンクを地下に備え、防災センターやカフェテリア、トイレなどの主要機能へ最大7日分の電力供給が可能。断水時も約30日間トイレが使える給水設備も整えている。環境負荷低減のため、全館でLED照明を採用。約3.9MWの太陽光発電システムも導入した。
なお、同施設の敷地内にオフィス、シェア倉庫、実証実験エリアを備えたインキュベーション施設「inno-base TSUKUBA(イノベース ツクバ)」を、2023年4月に開設する。学術・研究都市つくばの立地特性を生かし、アーリーステージのスタートアップの事業成長に寄与していく。