不動産ニュース / 開発・分譲

2023/2/28

ZEH-M Oriented仕様の賃貸マンション竣工

「メイクス氷川台アジールコート」外観
住戸(1LDK)内観。部屋の仕切りには引き戸を採用。奥の壁面にはピクチャーレール

 (株)アーバネットコーポレーション、(株)メイクス、オリックス銀行(株)はこのほど、3社協働で開発を進めてきた投資用賃貸マンション「メイクス氷川台アジールコート」(東京都練馬区、総戸数37戸)が竣工。27日、メディア向けに内覧会を開催した。

 同物件は、東京メトロ有楽町線・副都心線「氷川台」駅より徒歩6分に立地。敷地面積約694平方メートル、延床面積約1,220平方メートル、鉄筋コンクリート造地上4階建て。ZEH-M Oriented仕様の投資用賃貸マンションとして、アーバネットコーポレーションが設計・開発を担当。メイクスが個人投資家への販売を、オリックス銀行がアーバネットコーポレーションの開発資金および個人投資家の購入資金に対して貸付金利を優遇した融資を行なった。

 専有面積は25.41~41.91平方メートル、間取りは1K・1LDK。高効率型の給湯器やエアコン、Low-E複層ガラス、手元止水機能が備わったシャワー水栓等を採用し、住棟全体で一次エネルギー33%以上を削減した。アーバネットの開発物件の共通仕様として、大容量の下足入れやウォークインクローゼット、アッパーキャビネットなどの収納機能も確保。居室の壁面にはピクチャーレールを設置し、服なども掛けられるようにした。バスルームにはランドリーパイプを設置し、雨天・夜間時の洗濯に対応するなど多様な工夫で生活利便性を高めている。また、近年の首都圏における台風被害を踏まえ、1階共用部には防災倉庫を設置。全戸分の防災ラジオ、簡易トイレなどを備えた。

 2022年12月19日に投資家向けの販売を開始。平均価格は1Kが3,131万円、1LDKが4,680万円。23年1月29日に全戸完売した。購入者の大半はサラリーマンで、平均年齢は32歳、年収は1,150万円。ZEHマンションの希少性、資産価値の高さが評価された。1月5日に入居者募集を開始、2月27日時点で満室となった。平均賃料は1Kが9万9,017円、1LDKが14万8,857円。法人が6割、個人が4割。

 同日会見したアーバネットコーポレーション代表取締役会長兼CEOの服部信治氏は、「このプロジェクトの一番の目的は、投資市場におけるZEHマンションの普及促進。3社で連携しZEH化に係る費用負担を分散しつつ、個人投資家に優遇金利を提供することで、通常のマンションと同程度の価格で購入できるようにした。すでに他社による当スキームの活用が進んでいるようで、一定の効果を実感している」等と語った。

1階エントランス。“水の泡”をテーマにした柱状の彫刻作品を展示した
1階ごみ置き場には、アートペイントを採用。可燃・不燃など置き場ごとに色分けした

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ZEH

年間に消費する正味(ネット)のエネルギー量がおおむねゼロ以下となる住宅。ZEHは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称で、和製英語である。

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