東急(株)は、機能特化型個室シェアサービス「roobby(ルービー)」の初弾でフィットネスジムに特化した「roobby-fit 雪が谷大塚」(東京都大田区)を7日にテストオープンする。4日、報道陣に公開した。
テレワークの浸透で “おうち時間”が増え、自宅に趣味の空間を持ちたいというニーズが高まっているものの、部屋の広さ・構造・費用などの問題から断念するケースは多い。そこで、沿線で保有する自社物件のうち、再開発区域内に位置し契約期間が短い、狭小・築古・日当たりが悪いなどを理由にリーシングに苦戦している未利用物件を活用し、沿線住民が思い思いに趣味の活動を楽しめるシェア型個室を展開する。
第一業態となる「roobby-fit 雪が谷大塚」は、東急池上線「雪が谷大塚」駅直結のビル3階に位置。マルチマシン、腹筋ベンチ、ダンベル等を完備した「トレーニングルーム」(2室)をはじめ、ランニングマシンと大画面テレビを備えた「ランニングルーム」(2室)、バイク2台とテレビの「バイクルーム」(1室)、大型鏡と音響機器を設けた「スタジオ」(2室)など、さまざまなコンセプトの個室を用意した。
従前の内装をできる限り生かすことで改修費を抑えた。料金は従量課金制で30分当たり200~1,210円。24時間営業、複数人での利用も可。LINE公式アカウントを通じて、会員登録・予約・決済・利用が可能。
同サービスを企画した同社フューチャー・デザイン・ラボ所属の吉田一貴氏は「既存のフィットネスジムはベンチプレス等の人気の器具に利用者が集中し、利用できないことが多い。他人の目が気になる、月額料金と利用回数が合わない、といった課題もあった。当施設は、人気のマシンを中心に取り揃え、思う存分トレーニングに集中できる空間を用意した。柔軟な料金体系でいつでも好きな時間に利用できるようにしている。コロナ禍で一度ジムを退会したライトユーザー層を中心に取り込んでいきたい」等と語った。
同施設の利用状況等を踏まえ、東急線沿線を中心に店舗の拡充を進める。また、「ジオラマ」「シアター」「キッズスペース」といった別業態についても検討していく。