不動産ニュース / その他

2023/4/19

名店のメニューを冷凍で届ける新事業/三井不

「ファイヤーホール4000」の激辛!!火鍋肉団子
「鮨 千陽」の冷凍寿司“心技体”

 三井不動産(株)は、手作りフローズンデッシュ(冷凍食品)を提供するプラットフォーム「mitaseru(みたせる)」事業を開始した。4月より、ECサイトでの商品販売を本格的にスタート。19日には報道向けに事業概要説明を行なった。

 事業に参画する有名店がレシピを提供。それを基に専門の料理人が手作りで調理し、最新の急速冷凍技術を用いて冷凍したものをエンドユーザー向けにサイト「mitaseru」を通じて販売する。一部商業施設等では対面販売も行なう。商品製造から販売までmitaseruが担当するため、飲食店は設備投資等をすることなく事業を拡大できる。また消費者は、予約困難店を含む料理を、時間や場所に縛られることなく、気軽に楽しむことができる。

 参加店舗は、中華料理「ファイヤーホール4000」や和食「日本橋ゆかり」、フレンチ料理「La Paix」など、予約困難店やミシュラン掲載店等、全21店舗でスタート。今後も、東京ミッドタウンやコレド室町等、商業施設を運営している同社の強みを生かし、テナントの飲食店に働きかけるなどして参画店を増やしていく。

 同事業は、同社グループの事業提案制度「MAG!C」によるもの。同社ビジネスイノベーション推進部事業グループの松本大輝氏らが、世界から高い評価を受けながらも「人手不足等で客席数を制限しなければいけない」「コロナウイルスの影響により集客や店舗経営が難しい」という日本の飲食業界と、「小さな子供連れで外食が難しい」「家事を少しでも効率化したい」という顧客の、双方の課題を解決するものとして提案した。19日の会見で、松本氏は「飲食事業を店舗の立地に限定されないロケーションフリーな事業とすることで、日本の名店を世界の名店にしていきたい」などと意気込みを語った。

 また同日には、参画店のシェフによるトークセッションも実施。「ファイヤーホール4000」の菰田欣也さんは、「普段なら教えないことも教え、何度もやりとりを重ね、商品化に至った。完成度が高く満足している」と語った。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。