住友不動産(株)は24日、5月8日にオープンするマンションブランドの発信拠点「総合マンションミュージアム」(東京都港区)を報道陣に公開した。
マンションの販売拠点である「総合マンションギャラリー」とは違い、同社のマンションに共通する価値や魅力をプレゼンテーションする「ブランド発信拠点」と位置付ける。「総合マンションギャラリー新橋館」のある東京汐留ビルディングの地下2階、約420平方メートルを使い、8K3D映像などのデジタル技術を用いて演出する、映像体験型の企業ミュージアムを開設した。
施設は全8エリア構成。同社がこれまで供給してきたマンションやデザインの紹介、マンションの顔であるエントランスの8K3D映像、共用廊下やバルコニーにおける同社のこだわりのCG再現などで、同社のマンションづくりにおける思想や、SDGsやZEHなど未来への取り組みを、来場者に体感してもらう。
営業時間は、平日11~19時、休日10~18時。見学は事前予約制で、30分刻みで数組単位を案内する予定。所要時間は40~60分。同社のマンション検討者だけでなく、同社マンションに興味のある潜在顧客や同社マンションの入居者や過去の入居者など既存顧客にも、幅広く利用してもらう方針。
同施設を担当した同社営業部新規第一営業所長の中村貴彦氏は「2011年からスタートした総合マンションギャラリーや20年開始した新築マンションのオンライン販売など、当社はこれまで常識に捉われない革新的な販売手法を手掛けてきた。このミュージアムもそれらと同様の試み。マンションは立地で検討する方が多く、売り主が決め手となりマンションを選ぶ人は少ない。当社のマンションのこだわりや思いを発信し、当社マンションを購入する高揚感、住んで得られる満足感、資産性への安心感をご理解いただき、当社のマンションを検討していただければ」などと抱負を語った。
なお、22年度の同社のマンション供給戸数は全国3,109戸(首都圏2,267戸、近畿圏450戸、その他320戸)。23年度は、都心の大規模再開発物件やタワー物件が増えることから3,500戸(首都圏2,500戸、近畿圏500戸、その他500戸)と増加する見込み。