不動産ニュース / IT・情報サービス

2023/5/1

日鉄興和不とLTA、スマートホーム普及へ連携

「Life Design! HOME LAB新宿三丁目」外観
スマートホーム体験ゾーンでは、照明やカーテンのオンオフ等が体験できる

 日鉄興和不動産(株)の社内研究機関であるリビオライフデザイン総研(リビオ総研)は4月28日、29日にオープンする未来の暮らし体験型ショールーム「Life Design! HOME LAB新宿三丁目」(東京都新宿区)を報道陣に公開した。スマートホームの普及活動を展開する(一社)リビングテック協会(LTA)と連携し、一般ユーザーや事業者にスマートホームで実現する「豊かな暮らし」「未来の暮らし」をアピールしていく。

 リビオ総研が展開する共創活動の一環。同社は、LTAの会員でもあり、LTAの「テクノロジーで暮らしを豊かにする」ミッションに共鳴し、今回の連携を企画。また、LTAは国土交通省の次世代住宅プロジェクト2022の採択事業として、常設型のスマートホーム体験ショールームの開設を検討していたことから、ショールームの一部をスマートホーム体験ゾーンとすることにした。

 同施設は、JR線他「新宿」駅徒歩3分に立地。一般ユーザーへの情報発信だけでなく、新たな共創活動につなげる場所としても活用するため、家電量販店が集中しオフィス街も近い新宿が選ばれた。広さは約110平方メートル。「未来の暮らし発見エリア」では、リビオ総研のこれまでの活動成果や最新の取り組みを大型モニター等でプロモーションするほか、イベント・ワークショップゾーンを設け、ユーザーや事業者を集めセミナー等を実施する。

 LTAが手掛ける「未来のテクノロジー体験エリア」では、スマートホームの寝室・キッチン・リビング等で何ができるかを再現。実際に体験できるゾーンや、最新スマート機器の展示ゾーンを設けた。スマート機器の対応家電は多数発売されているものの、「スマート機器を連携し、スマートホームの利便性を享受できていないユーザーは多く、また家電量販店もその仕組みをきちんと説明できていない」(リビングテック協会事務局長、長島 功氏)ことから、それらの説明に力を入れる。定期的に展示内容を変え、法人間の共創事業の相談や最新技術の情報収集の場としていく。

 また、リビオ総研は、これまでの研究成果やテクノロジーの進化、Z世代の価値観調査や同社マンション入居者への調査などを踏まえ、未来の暮らしや未来の不動産業を俯瞰した「LIVIO Future Agenda」を5月にもとりまとめる予定で、同施設等でその内容を発信。新たな共創活動を模索していく。同施設で得られたスマートホームに関連する知見や共創事業による商品を用い、24年度から自社物件へのスマートホームの実装を開始する方針。

 一般ユーザーは、予約なしで自由に見学が可能。オープン時間は、11~19時。年中無休。平日8~10組、休日は20組の見学を目指す。

最新スマート対応家電等の展示。これらをどう連携していくかといった説明も丁寧に行なう
ユーザーや事業者を対象にしたセミナーやワークショップも実施予定

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

スマートハウス

家庭でのエネルギー消費を最適に制御するシステムを備えた住宅をいう。ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)によって家電、空調給湯設備、太...

続きはR.E.wordsへ

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年4月号
市場を占う「キーワード」
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/3/7

「海外トピックス」を更新しました。

飲食店の食べ残しがSC内の工場で肥料に!【マレーシア】」配信しました。

マレーシアの、持続可能な未来に向けた取り組みを紹介。同国では、新しくビルを建設したり、土地開発をする際には環境に配慮した建築計画が求められます。一方で、既存のショッピングセンターの中でも、太陽光発電やリサイクルセンターを設置し食品ロスの削減や肥料の再生などに注力する取り組みが見られます。今回は、「ワンウタマショッピングセンター」の例を見ていきましょう。