不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2023/5/11

マンション販売が好調/長谷工23年3月期

 (株)長谷工コーポレーションは11日、2023年3月期決算(連結)を発表した。

 当期(22年4月1日~23年3月31日)の売上高は1兆272億7,700万円(前期比12.9%増)、営業利益901億6,200万円(同9.0%増)、経常利益882億6,500万円(同7.8%増)、当期純利益593億2,600万円(同8.9%増)。マンション分譲事業の販売や収益不動産の売却が好調に推移したことなどにより、増収増益となった。

 主力の建設関連事業は、分譲マンション建築工事を首都圏で64件、近畿圏・東海圏で31件、計95件受注。完成工事については96件を竣工した。建築受注用地の取扱量増加などにより、売上高は7,467億円(同15.5%増)。完成工事総利益率の低下に伴い工事利益は減少した一方、不動産利益の増加により営業利益669億円(同5.8%増)を計上した。

 不動産関連事業では、分譲マンションの大型案件の新規引き渡しに加え、その他物件の引き渡しも順調に進捗した。売上高は1,164億円(同7.7%増)、営業利益は191億円(同22.1%増)。

 サービス関連事業は、インテリアリフォームで粗利率の改善および施工量が増加。賃貸マンション運営管理・社宅管理代行では、新規受託が堅調に推移したことなどにより、運営管理戸数は両事業の合計で18万1,262戸(同3.6%増)となった。分譲マンション管理については、管理戸数が42万7,900戸(同2.1%増)に増加。その結果、売上高は2,332億円(同10.5%増)、営業利益は149億円(同12.8%増)となった。

 11日の説明会で、同社取締役副社長執行役員の楢󠄀岡祥之氏は、中期経営計画の数値目標に対する達成状況について触れ、「5期合計連結経常利益4,000億円に対する進捗は、21年からの3期合計で2,420億円、進捗率60.5%と順調に推移している」と説明。「25年3月期の連結経常利益目標1,000億円の達成に向け、受注高の拡大と工事粗利率の改善に尽力していく」とした。

 次期は、建設事業において施工量増加は見込むものの、資材価格の高騰等による完成工事利益率の低下、賃上げの影響等により、売上高1兆800億円(同5.1%増)、営業利益880億円(同2.4%減)、経常利益830億円(同6.0%減)、当期純利益555億円(同6.4%減)と増収減益の見込み。完成工事高は5,300億円、完成工事利益率は16.0%、単体受注高は5,000億円と予想している。

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